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2.2リッター化について
 
チューニング : エンジン系のお話し
 

2.2リッター化について

 
前回の 「 ピストン棚落ち 」 のお話し でも少し書いた 2.2リッター化とは…
棚落ちさせないための対策として、または、実際に棚落ちしてしまったエンジンや その他の原因でブローさせたエンジンを復活させるために行う場合があります。

今回は、この 2.2リッター化についてのホントのところのお話しです。



2.2リッター化と言うと、排気量アップが目的のように思われがちですが、 本当の目的は全く別です。

そもそも、2.2リッター化しても増える排気量は約 130cc ほどしかありません。
200cc のコップで例えるならば、半分と少々。。。

※ 市販の 2.2リッター化キットの排気量とノーマルエンジンの比較

2.2リッターキット : ボア 92.5mm × ストローク 79.0mm = 4気筒分の総排気量 2123.5cc

2123.5cc − EJ20 ノーマル排気量 1994.3 = 約 130cc

たったこれだけの排気量アップを何故やるのか?
それは壊れにくい頑丈なエンジンにするためです。



EJ20エンジンの壊れやすい部分や、弱点として、
・ ピストン
・ クランクメタル
・ クランクケースの剛性不足
などが挙げられます。

また、パワーを上げるには
・ 強化クランク
・ 強化コンロッド
などを導入し、上がった分のパワーをしっかり受け止める必要もあります。

これらの事から、
・ 鍛造ピストン
・ WPC処理済みのメタル
・ 高精度 & 高剛性の強化クランク
・ H断面の強化コンロッド
・ オイル循環を安定させ、クランクケース剛性も上がるオイルパンバッフルステフナー
・ ケース剛性不足を補う強化メインボルト
が必須となります。


ちなみにクランクは EJ25 の純正クランクを流用することも可能ですがお薦めは出来ません。
確実に大パワーを受け止められる社外強化品が良いでしょう。



…で、これだけのエンジンを作るとなると、それなりに費用も高額になってしまいます。
その 「 価値 」 を守るにはどうすれば良いか?

その方法とは、、、
ますは、公認車検を取得しましょう。 ( 公認化の記事はこちら
公認化することで、その価値がハッキリとしますし、売却時にも堂々と売れます。

そして、公認化すると 「 任意保険 」 の車両保険に 2.2リッター化した分の金額を上乗せする事が可能になります。
( 合法車両になれば、保険の対象となります )

※ 2.2リッター化した際の金額の明細を保険会社に提出し、その価値の分を増額する

つまり、なにかあった時は、保険金がおりるワケ!



強化パーツを使ってチューニングに耐えうる頑丈なエンジンを作る。( 棚落ちなど、エンジンブローからの防御策 )
そして、公認化 & 車両保険で、なにかあった時に備えて守る! ( エンジンの価値を守るための防御策 )

この 「 二段構えの防御策 」 こそが 2.2リッター化の真髄と言えるでしょう。



※ 車両保険を増額出来るかどうかは、各保険会社の契約条件等によって異なると思います


備考

記事掲載日 : 2018/10/07