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チューニングカーと熱対策
夏じゃなくても検討しよう! |
チューニングカーと熱対策
夏じゃなくても検討しよう!
夏場だと誰もが気にするのが熱対策。
特にスバル車は電動ファンの回り始め温度が高めと言われています。
社外の水温計を取り付けていると、「 大丈夫なのかな? 」 って思う温度まで行く事もありますよね (笑)
今回はこの熱対策のホントのところ。
さて、エンジンには適温というものがあって、冷えすぎでも熱すぎてもパワーが出ません。
だから温度管理は重要なんですけど、まず、そもそも EJ20エンジンは、基本的には熱に弱い (^^ゞ
真夏でなくても、スポーツ走行したり、高回転までよくブン回す人の場合、エンジン温度は常に気を配りましょう。
ノーマルエンジンのままだと、熱によるエンジンブロックの変形なども影響してクランク等のメタルが逝きやすいです。
なので、2.2リッター化とか、エンジン本体に手を入れる場合のメニューとして
・ メタルの強化 ( WPC 処理等 )
・ オイルパンバッフルステフナーの装着 ( オイル循環の安定化と、エンジンブロックの剛性補強の役目もあります )
・ 強化メインボルトの使用 ( これもエンジン剛性を向上させるためのもの )
などの熱対策も含めた仕様が定番です。
このようにエンジン内部をいじる場合はもちろんの事ですが、エンジンをいじらない場合もこの重要さは変わりません。
エンジン内部をいじらずにブーストアップ仕様等でパワーを上げて行くならば、必ず強化ラジエターやオイルクーラーの導入を検討しましょう。
ターボエンジンである以上、熱対策は切っても切れない縁なのです。
そして、一般的に最初に思いつくのが 「 ECU 書換によるラジエターファンの早期作動化 」 です。 これは早めに電動ファンを回すことで、温まりにくくする効果は多少ありますが、根本的な解決にはなりません。
なぜなら、チューニングによって発生する熱量が膨大に増えるのに対し、冷却のキャパは変わっていないのですから (^^ゞ
熱量が増えるなら、冷却のキャパも上げないとダメです。
方法としては、
・ エアロボンネットや、ダクト加工など、外気をボンネット内に多く取り込み、排熱も良くする
・ ラジエター容量を大きい社外の物に交換する
・ オイルクーラーを取り付ける
などが定番でしょうか。
お薦めとしては、エアロボンネット( 入りを良くする )とダクト加工 ( 抜けを良くする ) 。
走行中の風は冷却効果が非常に高いですからね。
ラジエターもオイルクーラーも、風の 「 入りと抜け 」 が良くなければ冷えません。
そのため、まず一番に考えるべき熱対策は、この方法という事です。
ただし、注意も必要です。
雨や雪なども入りやすくなりますので、雨天走行は気を付けましょう。
濡れるとトラブルを起こすパーツがボンネット内には多くあるので、流入路も良く考えて行う必要があります。
この中で特に気を付けて頂きたいのが 「 社外ラジエター 」 です。
近年ではやたら安い物が出回っていますよね。
オークション等で売られているお手頃価格の物は、あまり容量が増えておらず、冷却効果の低い物が多いです。
中には空気の流れが良くなくて純正よりも冷えない物まであります。
これは本当に要注意です。
有名で安売りしてないメーカーや、ラジエター専門メーカーの 「 お手頃価格じゃない物 」 がお薦めです。
まあ、安い物にはそれなりに 「 落とし穴 」 があるって事ですね。