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ターボ車チューニングとノッキング
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ターボ車チューニングとノッキング
ターボ車のチューニングを考える際、誰もが一度は聞いた事があるんじゃないかな?
ターボの大敵はノッキングだって。
今回はこのあたりのホントのところ。
そもそもノッキングって何だ? って人のために簡単に書いておくと異常燃焼が原因で出る異音の事。
異音と言っても普通に聞こえて来るほど大きな音ではありません。
それこそエンジンを高回転まで回していたり社外のマフラーとか付いていたら、ほとんど聞き取るのは難しい。
でもこの音は先にも書いたように異常燃焼の証であって、エンジンブローに繋がる非常に危険なサイン。
ターボ車でパワーを引き出そうとすると、ノッキングが出やすくなってしまうんです。
だからこの音が出始めたら要注意ってワケ。
通常、ノーマル ECU だとノックセンサーと呼ばれるノッキング感知用のセンサーがあって、ノッキングが出たら直ちに回避するよう ECU が補正をかけています。
そのためフルノーマルで乗っている限りは、異常燃焼でエンジンが壊れてしまうような事はまず起こりません。
では、ノーマル ECU に社外のエアクリやマフラーを付けた車両だとどうなのか?
多少なりとも吸排気の効率が変わって来ると、ブーストのかかり方も変わる場合がありますよね。
ブーストのかかりが良くなったり、最大ブースト値が上がったり。
もちろん、これによってパワーやトルクがアップするんだけれど、高ブーストになると排圧もあがるしノーマル ECU の守備範囲を超えるとノッキング回避も難しくなる。
それにノーマルのピストンは、さほど頑丈には出来てないですからね。
異常燃焼で割と簡単に棚落ちしてエンジンブロー、、、 …なんて事もよくある。
いつも言ってる事だけど、吸排気系をいじったら ECU もいじらないとマジ危険ってお話ね。
安心してカスタマイズやチューニングを楽しむには、やっぱり ECU チューニングは必須です。
チューニングって言うと無理矢理パワーを引きずり出すようなイメージを持つ人も多いと思うけど、今の時代の ECU チューニングはそのようなモノではありません。
燃調、バルタイ、点火時期など、それぞれ 「 効率の良いベストな状態 」 にして、さらに互いのバランスを取る。
そのバロメーターのひとつがノッキングで、ノッキングが出ない一番良い状態を作る事こそがターボ車における ECU チューニングの極意。
ある意味、これこそが フラッシュエディター特別仕様版 の開発のベクトル。
パワー&トルクを引き出せるのはもちろんの事、効率の良いベストな状態だからこそ乗りやすくもなる。
ノッキングは、ホントにターボ車の大敵。
でもこれがチューニングを行うにおいて、ひとつの基準点と言いますか、境界線にもなっています。
しかし、容易に聞こえる異音ではないので、いかにして確実に愛車を守るのか。
ターボ車チューニングを楽しむ上で、しっかりと考えて頂きたいテーマかと。