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可変バルタイの重要性について
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可変バルタイの重要性について
可変バルタイ ( 可変バルブタイミングの略 ) って何だろう?
メーカーが発行する新車カタログにだって普通に出て来る言葉だけども、その重要性が語られる事は残念な事に非常に少ない。
エンジンの性能を大いに向上させ、その進化の一旦を担ったと言って過言ではない 「 可変バルタイ 」 。
今回はこの可変バルタイの重要性についてのホントのところ。
昔、可変バルタイなんて存在しなかった頃は、なるべくバルブを開けて吸排気がスムーズになればパワーが出るモノだと考えられて来ました。
大枠としてそれは間違ってなくても、実際はそんなに単純ではありません。
そもそも空気は常に流れているワケではなく、バルブが開閉する仕組み上 「 流れる・止まる 」 が断続的に行われています。
バルブ開閉に伴い空気の流れに脈動が起こり、それは 「 吸気脈動 」 なんて呼ばれていますよね。
例えば大雑把に言うならば、吸気バルブが閉じる事によって空気の流れがせき止められると、空気の流れは瞬時に止まらないのでバルブに向かって押し付けられて圧がかかります。
吸気バルブ手前で圧がかかるほど次回バルブが開いた時にシリンダー内との気圧差が生じ、より多くの空気を送り込む事が可能となりパワーも上がります。
しかし吸気バルブ手前にかかった圧は、そのまま留まっている事はなくバルブに当たって押し戻される時には逆に負圧にもなります。
この負圧になったタイミングでバルブが開くと、シリンダー内との圧力差が得にくく吸気効率が下がってしまいます。
そのためバルブの開閉タイミングによってはパワーが出やすくなったり、出にくくなったりするのです。
もちろん排気側も同様で開閉による断続的な流れですから、その開閉タイミングによって排気効率に変化が起こります。
パワーやトルクを引き出すためには最適の開閉タイミングがあり、エンジンの回転数によってもそれは刻々と変化します。
より効率的に吸排気を行いたいならば、各回転数毎に適切なタイミングでバルブを開閉させる調整が必須。
つまり、空気の脈動を制して開閉タイミングを常に最適に調整するシステムが 「 可変バルタイ 」 って事。
ちなみにバルブタイミングの重要性はノンターボのエンジンで語られがちだけど、ターボエンジンにも重要なのは変わりません。
ターボエンジンでも同様に脈動があり、可変バルタイが有効なのは EJ エンジンのこれまでの進化の過程を見ても明らかです。
なお、可変バルタイを制御するのは純正 ECU のため、ノーマルのままではコストや様々な諸事情等もあってパワー&トルクを最大限に引き出せるようにはなっていません。
最大のパフォーマンスを望むなら ECU チューニングは絶対に欠かせないでしょう。
また、システムは電子制御でも実際に開閉タイミングを可変させる機構は油圧で機械的に動作する仕組みです。
油圧で動く機械ですから、厳密に言えばその動きはエンジンオイル性能によっても大きく左右されます。
優れた ECU チューニングによる電子的な制御データと、機械的に動かすための優れたエンジンオイル。
これらは一緒に考えるべきモノだと思います。
ではそれをどう究めるか!?
答えは当サイトの フラッシュエディター特別仕様版 であり、特別仕様版オイル であると私は自信を持ってお薦めしています。
さて、世界的には残念なことにガソリンエンジン廃止の方向が進んでいますよね。
ガソリンエンジンの未来はもう残り少ないようですが、この限られた未来を大いに楽しむためのチューニングとは?!
そのひとつとして 「 可変バルタイを制する事 」 が重要であるのは言うまでもないでしょう。