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純正タービンと社外メタキャタについての考察
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純正タービンと社外メタキャタについての考察
社外メタキャタと言えば、どんな雑誌を読んだってパワー&トルクの向上に必須のアイテムと書かれてあります。
特に VAB をはじめとして EJ20 系エンジンには最重要であると。
今回はこのあたりのホントのところです。
さて、当サイトでは EJ20 系エンジン・パワー計測グラフを多く掲載しております。
しかし実のところその全ては 「 純正キャタライザー 」 での計測結果です。
社外メタキャタを使用しての計測グラフはありません
実際は、純正キャタライザーのままでも充分にパワーもトルクも出せています。
一番最近の計測だと、2.2リッター + 社外タービン + 純正キャタライザー での計測 ですが、
最大出力 456.6 馬力、最大トルク 62.3 Kg/m
と言う計測結果を得られています。( フルノーマルの約 1.5倍のパワー&トルク )
ノーマルエンジン + 純正タービン + 純正キャタライザー の場合でも
最大出力 389.4 馬力、最大トルク 58.0 Kg/m
と言う計測結果を得られています。( フルノーマルの約 1.3倍のパワー&トルク )
無論、社外メタキャタも装着すれば、もっともっとパワーもトルクも出たでしょう。
だけど、必須・最重要かと問われると。。。
使わずとも他の方法で効果は出せると言うのがホントのところかと。
では何故、社外メタキャタ無しでこんなにパワーやトルクが出せるのか?
結論から言っちゃうと、問題点は純正キャタライザーではなく、実は純正タービンにあります。
チューニング主体で考えると、純正タービンって決して回りやすいモノじゃないんですよね。
ようは、少しでも純正タービンを回しやすくするための 「 方法のひとつ 」 が社外メタキャタだって事。
純正タービンが回りやすくなれば、おのずとパワーもトルクも出しやすくなりますからね。
逆に言えば、純正タービンを回しやすく出来るのならば、なにも社外メタキャタだけに拘らなくても良いワケで。
当サイトでは、吸排気のバランスを重視したり、吸気側からもタービンを回すダブルチャージャーという手法を行って来ました。
上記のように、社外メタキャタ無しで充分過ぎるほどにパワー&トルクが出るのですから。
あとは、同じ純正タービンでも specC に使われているボールベアリング式のタービンは良いですね。
普通の純正タービンと比べて遥かに回りやすく、入れ替えれば驚くほど違いが出ます。
それなら社外メタキャタは不要なのか?
いえいえ、そんな事はありません。
社外メタキャタの導入は純正タービンを回しやすくするための良い方法のひとつであるのは間違いありません。
しかし、落とし穴もあるので要注意。
抜けが良すぎて浄化能力の低い物や、安売りしている物はダメですね。
車検が通らなかったり、ECU がおかしな学習をしてセッティングが狂ったり、ロクな事にはなりません。
そして吸排気のバランスを良くする事が重要で、排気側ばかり良くなってもダメでしょう。
ただ何でも入れれば良いってワケではないので、パーツの選択やトータルバランスに気を付けるのが、大パワー&大トルクへの近道だと思います。