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チューニングを行う覚悟
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チューニングを行う覚悟
本来、車いじりとか趣味嗜好の世界なワケだから、誰でも気軽に行ってもらいたい!
って思うんだけど、、、
でもパワーやトルク、車の性能を上げるためのチューニングって話になると 「 誰でも気軽に 」 とは全く違って来る。
今回はこのあたりの事について私が思うホントのところ。
さて、単に車いじりと言っても色々とありますよね。
カー用品店で芳香剤を買って車に設置したり、古くなったワイパーブレードを DIY 交換するのだって立派な車いじりです。
ワックスやコーティング剤を買って車を磨くのも楽しいし、休日とかに趣味として気軽に行えます。
しかし車の持つ性能を上げるためのチューニングと言うモノは、これらと勝手が大きく異なります。
性能が上がる = 車にはその分の大きな負荷がかかる
この性能を得た分の代償が必ずあるって事を忘れてはいけません。
例えば、エンジンのパワーが上がれば、その反動として各部の劣化が加速度的に早まります。
オイル交換やエアクリ交換も、ノーマル時と比べて短い周期で行う事になります。
何故ならパワーが上がってその分の熱量が増せばオイル劣化は早まるからです。
エアクリも吸気効率が上がって沢山の空気を吸い込めば、その分、汚れやすくなるでしょう。
また、仮にノーマル時と同様に走らせたとしても、
純正エアクリが交換目安 50,000Km
なのに対し、
社外品だと交換目安 10,000Km 程度
の場合もあります。
つまり元々高性能へと特化させていればその反動で寿命が短い、って事ですよね。
もしパワーを上げるようなチューニングでなくても、上記のように車の劣化を早めたりパーツ自体の寿命が短いモノは他にも沢山あります。
その代表格としては、まずは高性能なハイグリップタイヤでしょうか。
グリップが高まれば足回りや駆動系への負荷も大幅に増します。
加速Gや横Gによって各部ブッシュ類やマウント類の劣化やボディーのヤレも早めてしまうでしょう。
まあ、もちろんこれはハイグリップタイヤの性能を引き出した走りをした時のお話しですが、普通に走らせたとしても純正タイヤと比べれば圧倒的に減りが早いのは否めません。
同じ足回り系で言えば、車高調やブレーキパッドも同様です。
車高調の場合、少なからずバネレートが上がれば、その分はボディーへの攻撃性も増すでしょう。
それはボディーのヤレを早めてしまう要因に成りえます。
ブレーキパッドも効きが良くなればローターへの攻撃性が増し、ローター交換の周期が早まります。
このように、性能を得れば対価としての代償が付きまとうのがチューニングです。
メンテや車両の状態管理は最重要になりますし、それを怠ればいとも簡単に壊れてしまうのが車チューニングの本質でしょう。
しかし、それらをしっかりと踏まえて、きちんとした覚悟の上で楽しむチューニングというモノは、他とは比べようもない格別の楽しみとなるのは言うまでも無いところ (笑)
これからチューニングを始める人、もう既にチューニングを行っている人も、これらを決して忘れないで頂きたいと思います。
今回はこのへんで。。。