■ 記事No.1007 フロントパイプ交換って大丈夫?
私がインプレッサを乗り始めた頃(Ver3が新車の頃です)、インプレッサの チューニングはまだまだ未開拓状態であった。 また、チューニングショップのデモカーと言われるモノも、前期型しか無く そのほとんどのベース車両がSTiバージョンではなかった。 (前期型は後期型に比べ、STiバージョンの比率が少ないようだ)
そのせいか、その頃の雑誌などには、 「フロントパイプを交換すると、排気が抜けすぎて過給がかかりすぎ、壊れる」 と言った事がよく書かれていた。事実を基にして書かれた記事だか、それとも 憶測の域で書かれた記事だかは知らないが(笑)。 これは、おそらく後者だろう。なぜならその頃フロントパイプはほとんど売られて なかったし、少なくとも記事の筆者が実経験を基に書いているとは思えない。
また、「記事No.1005 マフラー交換とブースト圧について」でも書いたが マフラー交換とオーバーシュートの関係は、あまり後期型やSTiバージョンには 当てはまらないようだ。だから、インプレッサのフロントパイプ交換が、即壊れる と言うのは、ハッキリ言って今の現状からはナンセンスだと言える。
インプレッサのチューニングが開拓されてきた現在、インプレッサ全体で考えると 雑誌等で言われてきたような危険性は、さほど心配無いと言う所だろう。 (全てのインプレッサに当てはまる事ではない、逆に大丈夫な車両の方が増えて いると言うこと)
事実、Ver3(後期型の最初のモデル)のフロントパイプを、シムス製の メタルキャタライザータイプに交換して、ガンガンぶん回して来たけれど 全く問題など無かった。(ECUはノーマルです。) 現在乗っているVer6も、当然フロントパイプは交換しているが、 異常な過給など、全く無い(笑)。(こっちもECUはノーマル。)
※メタルキャタライザー = 排気抵抗がほとんどない触媒(直管とほぼ同様)
以上、今までの実経験と知識を基に言うと、後期型でSTiであれば、まず間違い なく「大丈夫」と言えると思う。ただし、チューン度合いやクルマの仕様の違い、 また、運転の仕方等でも条件は異なってくると思うし、改造すればメーカーの 保証対象では無くなる事など、充分に考慮して行って欲しい。
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