■ 記事No.3001 17インチホイールについて
GC8系インプレッサのアルミホイールを交換したい場合、 見た目を重視するならインチアップで絶対17インチがお奨めだ。
しかし、この17インチにする場合、少々問題がある。
まず、ノーマルが205/16/50であるため、正統なインチアップだと 40偏平のタイヤを入れる事になる。だがこのサイズでの40偏平タイヤは、 ほとんどのメーカーのラインナップに存在しないのだ。 ノーマルで55偏平が主流の今、インチアップは45偏平がメインの ラインナップとなっている。
そこで45偏平を入れる事を考えてみよう。 よくあるラインナップとしては、215/45/17だ。 しかし、このサイズだとノーマルタイヤ径よりも大きくなるのが一般的だ。 弊害として、タイヤがフェンダーに当たる、スピードメーターや 距離メーター、カーナビが狂うなどがある。
では、少ない選択肢となるが、215/40/17を選ぶとする。 今度はサイズ的には許容範囲なのだが、ハンドリングはものすごくシビアに なってしまったり、縁石などにホイールのリムが当たりやすくなり、 ホイール自体がキズだらけになる事もある。
また、どんなに軽いホイールでも、絶対的に16インチホイールよりは 確実に重たくなる。ご存じの通り、ホイールが重たくなるとサスペンションの バネ下荷重が増えるので、クルマ自体の運動性能は低下する。
実際、私の場合、前に乗っていたVer3の時は、17インチで40偏平の タイヤを履いていたが、Ver6に乗換えてからは、ノーマルのRAYSの 16インチホイールに50偏平のネオバを入れている。 軽くて評判のRAYSに、16インチの取り回しの良さは絶品だ。 この良さを知ったら、わざわざ17インチに変える必要性を私は感じない。
無論、ルックスや絶対的な横剛性を求めるのならば、17インチにして 40偏平をお奨めする。ただし上記にも書いた通り、ワダチにハンドルを 取られやすくなるし、路上駐車などの際に、縁石にこすらないように神経を 使うことをお忘れなく。
45偏平は個人的にお奨めできない。ノーマルで17インチ45偏平を 履く事を前提に開発された新型STiバージョンならば当たり前の サイズであるが、ただでさえ重くなる17インチに40偏平よりも 重い45偏平のタイヤの組合せだと、GC8系インプレッサでは バネ下荷重が重くなりすぎて、本来の特長である「ハンドリングの良さ」 が半減してしまうと思うからだ。 ただし、このへんの事が気にならないのであれば、45偏平もOKだろう。 タイヤに求められる性能は、なにも横剛性や重さだけではないからね。 また、事実上40偏平のタイヤは少ないので、気に入ったタイヤの ラインナップに40偏平が無い場合も当然ある。
|