■ 記事No.2004 ドライバーズ・コントロール・センター・デフ
ドライバーズ・コントロール・センター・デフ(以下、DCCDと略)は、 GC8系のTypeRAやTypeR、新型の16インチRAなどに装着 されているシステムだ。
これはコントロールダイヤルで、センターデフの差動制限をフリーからロックまで 任意の設定に走りながら行える。
仕組みとしてはデフに電磁クラッチが付いたようなモノで、電圧の変化により デフの効き具合をコントロールするようになっている。
デフフリーだと前35・後65の不等比率配分でトルク伝達を行う。 またサイドブレーキを引くと一時的にデフフリーになる強制解除機構もある。 後輪のトルク配分を多くして回頭性を高める事も可能だ。
実践的なテクニックとしては、ロック設定にしてサイドターンをするなど ジムカーナ競技では、もう「当たり前」の使い方である。 逆にDCCD無しのインプレッサの場合、タイトなサイドターンが4駆と 言うメカニズムから不可能なのだ。
ではこのDCCDだが、無い車両に後付けで装着する事は可能なのだろうか?
答えは「Yes」。
1番簡単な装着方法としては、センターデフのみをDCCDと変えて、 コントロール部分を付けない方法だ。ON/OFFスイッチを付けて デフロック・デフフリーのみの仕様にするワケだ。
実際、DCCD有りのインプレッサに乗っている人でも、コントローラーで バリアブルに設定している人は少ない。(笑) 通常は、目一杯フリーか、目一杯ロックのどっちかだ。(^^ゞ これなら、ON/OFFスイッチでも、なんら問題ないと言う事だ。
また、元々DCCD有り車両でも、コントローラーを排除して、ON/OFF スイッチに変えるのが有効である。 これはコントローラーを介してDCCDに電気を送ると、電気ロスにより 完全なロックにならないからだ。 この場合、電源は直接バッテリーから配電しないと意味がないので要注意。
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