■ 記事No.5003 セキュリティー・システム(盗難防止装置)
セキュリティーシステムは有効なのだろうか? まあ、賛否両論ある話ではあるが、ワシ的に答えを言えば「有効」だ。
単にセキュリティーシステムと言っても色々あるが、俗に言う 「ハッタリ仕様」の「盗難防止装置搭載車ステッカー」のみでも 結構効果があったりする。
こういったステッカーはワシが若いの頃から既に存在していた。 これは逆に言えば長年に渡ってニーズがあった証拠である。
ワシの本業は、店舗用コンピュータシステムの開発なのだが、 一般店舗(コンビニや、普通のお店)でもこれと似たような事を 良くやっている。
例えば、「警察官立ち寄り所」の看板(笑)。それにダミーの 防犯カメラなども同じ「理論」で効果がある。
「警察官はホントは来ない」と思っても、人間の心理として 「でも、万が一、何かしらの通報装置があって、」と思わされる。 犯罪者は成功の確率が低いと思われる場所で、犯行を行うことは まずない。テレビアニメの世界じゃあるまいし、わざわざ警戒 されている所へ盗みには入らないのだ。(笑)
ダミーの防犯カメラも同じだ。ダミーなのか、本物なのかは 部外者には判らない。犯罪抑止効果は統計的にも証明されている。
これに類似する例としては「オービス」だ(笑)。ご存じの通り スピード違反自動取締機のことだが、各幹線道路に設置されている 全てのオービスが本物と言うワケではない。 それが判っていながらも、オービスを見ればスピードを落とすだろ?
さて、話題を元に戻してセキュリティーの話をしよう。
前記した「ステッカーのみ」でも効果はあるが、より強固に防止を したいのならば、それなりの装置が必要だ。
盗難防止装置には、様々なタイプがあり、大きく分けると
1.サイレンが鳴って撃退するタイプ 2.持ち主や警察・警備会社に通報するタイプ 3.鍵そのものが特殊構造になっているモノ 4.鋼鉄製の鍵でハンドルとブレーキペダルを固定してしまうモノ
の4種類だ。
「1.」は市販でよくあるタイプ。実質、この手の装置で大体はカバー 出来ると思われる。「車上荒らし」と言われる犯行は、低年齢層の お小遣い稼ぎがほとんどで、クルマや電装関係の知識を持たない彼ら からすれば、サイレンが鳴り響くだけで危険を感じ、撃退出来る。
「2.」は、現在ではかなりすごいモノまで売られている。 特にすごいのが「衛星監視システム」だ。 このシステムの主な特長は、車内に侵入された時点で警察とかに 通報されちゃうところ。無論、この時点でエンジンは始動不能。 それでも、それをかいくぐってクルマを持って行かれても、衛星が 瞬時にその車両の位置確認を行い、ガードマンが駆けつけるとともに クルマの位置を所有者や警察等に通報する。 以下の5社が共同事業として始めたセキュリティーだ。
・綜合警備保障 ・セフティーコーポレーション ・三井物産 ・物産クリエイティヴ ・大東京火災海上保険
保険会社も加わっていて、このシステム装着車で盗難にあった場合は 保険金が支払われる「保険オプション」もあるので完璧だ(笑)
「3.」は、ベンツなどの高級外車が昔から純正で行っている方法。 最近流行りのピッキングみたいな手段では、絶対に開かない鍵なのだ。 また、市販の後付けで付ける電子ロックもあるが、最近は見なくなった。
「4.」盗難の本場アメリカでは(笑)、もう、ごく当たり前のモノ。 なにはともあれ、クルマ本体を持って行かれないようにするのだ。 多少のイタズラや車上荒らしは仕方ないと考え、クルマそのものを 守れば良しとする考え方。うーん、実にアメリカン!(笑)
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