■ 記事No.5004 富士重工はなぜスバル?(スバルの名前の由来)
富士重工はなぜ、「スバル」と言う名前なのか? ご存じの方も多い事だとは思うが、ここで再認識する意味も 踏まえて解説しよう。
富士重工はそもそも、大正時代に出来た「中島飛行機」と言う 飛行機研究所が元になっている。 中島飛行機は日本陸軍の主力戦闘機となった1式戦闘機「隼」 などの名戦闘機を作っている。
その中島飛行機も戦後の財閥解体によって終戦と共に いくつかの会社に分割され、中島飛行機研究所自体は 改名して富士産業株式会社となった。
1953年、再び改名して富士重工株式会社となり、その翌々年の 1955年に分割されてバラバラになっていた中島飛行機系列会社 5社(富士工業、富士自動車工業、大宮富士工業、宇都宮車両、 東京富士産業)を吸収合併して現在の富士重工としての事実上の スタートを切った。
この1つの大きな星(富士重工)が他の5つの星(中島飛行機 系列の5社)を従えた姿が、星座の「昴」に酷似している事から 「スバル」と言う名前になったのだ。
また、「すばる」と言う言葉自体は、集まると言う意味の 「統ばる(すばる)」を語源とした言葉だ。
余談ではあるが、組織解体されてバラバラになった中島飛行機から 派生する会社に「プリンス」がある。 そう、後に日産に吸収合併されるプリンスだ。この合併後の 日産プリンスからは、あの「スカイライン」が生まれている。 スカイラインは、日産の中でも「こだわりの歴史」を持つクルマだ。 この「こだわり」は、やはり中島系のスピリッツと言えるだろう。 だからGT−Rを見ても、へんに敵視しないでもらいたい。 あれは中島の血を分けた「従兄弟」なのだから。
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