■ 記事No.3006 足周りをチューンしたいが、さて、どこからやる?
ひとくちに「足周り」と言っても、色々ある。
まずはタイヤ&ホイール。そしてブレーキ。 サスペンションやショック交換はもちろんのことだ。 また、可動部分のブッシュやリンケージ、それとスタビライザー。
全部まとめていっぺんに交換できれば、それに越したことはないのだが、 予算の都合もあるので普通は少しずつ交換する事になる。
では、どのような順番でチューンしていくのが良いのだろう? ここでワシ流の考え方を書いておこう。
1.安全性の確保
最初はタイヤ&ホイールと、ブレーキ強化だ。
「記事No.3002 タイヤ選びの話」で書いた通り、タイヤ選びは 慎重に高性能なモノを選んで欲しい。 どんなチューンをする時も安全性・信頼性を充分確保する事が大切だし、 それが無ければどんなに優れたチューンでも一瞬にして終わってしまう事も あるワケだ。
2.確実に「足」を受け止める土台作り
安全性の次は、剛性確保。
良いサスを受け止めるには、しっかりしたボディーが必要。 「足」だけ良くてもボディーがダメなら意味が無い。 ストラットタワーバーや各剛性補強パーツはもちろんのこと、 出来ればロールケージを入れるのが良いだろう。 ロールケージは安全性の向上にも貢献するパーツだ。
また、サスアーム等の可動部分のブッシュも強化タイプに変えて おくのが良いだろう。
3.サス&ショックの交換
料理でフルコースを食べる時、メインディッシュは後から2番目、 デザートの前に食うモノだと相場は決まっている(笑)。 最初から食ってしまっては、本当の美味しさは半減してしまう。 メインディッシュを引き立てる前菜やオードブルなどを経て 美味さがより一層引き立つのだ。 これは「足」のチューンでも全く同じ。 メインのサス&ショックは、それだけを付けたのと、 前記したタイヤやブレーキ、そして剛性補強、各ブッシュの強化を して付けるのとでは、雲泥の差だ。
仮にこの順番を逆にしたらどうなるのか? 最初にサス&ショックを入れてセッティングを出す。しかし ボディー剛性が変わったり、ブッシュ交換でジオメトリー変化が変わると、 せっかく出したサスセッティングも台無しだ。 最終的に、サス&ショックがマッチングせず、買い直すはめになる場合も 充分可能性としてある。
※ とは言っても、最初に車高調などを入れたくなる気持ちは 充分判る。「見た目」も「走り」も「変えた〜!!」って言う 充実感があるからね。(^^ゞ まあ、それはそれでOKだ(笑)
4.味付け
「あともうちょい」っと言ったような微妙なセッティングの出し方だが、 まず代表的なのがスタビライザー交換。 スタビ径や剛性を変えてロール量やねばり具合を調整しよう。
その他の細かい調整として意外と使えるのがホイールスペーサー。 これは何もタイヤをフェンダーとツライチにするためだけのモノではない(笑) スペーサーを入れるとトレッドが変わるのでハンドリングも微妙に変わる。 また、タイヤが外側に出るために、サスの自体のレバー比も変わる。 色々な厚さのモノがあるので、組み合わせたりして試してみると良い。
※ ただし、ホイールスペーサーを入れた場合は、サーキット等では 外して走行させましょう。ハード走行時はボルトが折れる危険性が あります。
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