■ 記事No.1002 慣らし運転はどこまでやるか?
これは昔から色々と言われて来たことだ。 いわゆる機械に「あたりを付ける」と言う作業のことである。
まあ、最低でも1000キロはやって欲しいと思う。
極論的に話をすれば、慣らし運転をしなくてもクルマは壊れる事は無いが 充分な慣らし運転を行う事でその機械の寿命を延ばすと考えたほうが良いだろう。
実際に良く考えてみれば判る事だが、新車の時の1番最初のオイル交換では 金属粉がオイルに非常に多く混じっている。 金属摩耗の原理として、「初期ほど摩耗する」からだ。
この金属粉だらけのザラザラなオイルで、エンジンを高回転にブン回したり エンジンに負荷の多くかかる運転をしたらどうなるだろう? 答えは無論「エンジンに良くない」に決まってる。(笑)
では、私が行っている慣らしの方法だが、
・最初の500キロで、エンジン、ミッション、デフのオイルを交換。 特にRAなど機械式デフ装着車種は、この時点で必ずデフオイル交換だ。 ・1000キロまでは、エンジン回転数を3000〜3500回転ぐらいまでに 抑えて走る。無論、この期間は急加速、エンジンブレーキなどは行わない。 1000キロ走った時点で、ふたたび全てのオイル交換だ。 ・2000キロまでは、4500回転ぐらいで抑える。徐々に加速を早めたりして 丁寧に乗ろう。2000キロ時点でエンジンオイル交換だ。 ・3000キロまでは、5500回転ぐらいまで。無理な負荷をかけない程度 までなら、ある程度スロットルを開けぎみに加速したり、軽いエンジン ブレーキを使って徐々に負荷に慣れさせる。 ・3000キロの時点でオイル交換したら、あとは少しずつ高回転域まで 回してやり、それがレプリミットまで行った時点で慣らし完了だ。
と、言うような方法で行っている。まあ、これが正しいとは言い切れないが せめて慣らし期間中は、こまめにオイル交換することをお奨めする。
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