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HKS 製 EVC6 徹底攻略! やりこみセッティング第8話 タービンサージ対策3 |
HKS 製 EVC6 徹底攻略! やりこみセッティング第8話 タービンサージ対策用セッティング完結編
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期待の最新ブーストコントローラー HKS 製 EVC6 その1 ( ブログ )
期待の最新ブーストコントローラー HKS 製 EVC6 その2 ( ブログ )
HKS 製 EVC6 徹底攻略! やりこみセッティング第1話 取付詳細編
HKS 製 EVC6 徹底攻略! やりこみセッティング第2話 設定編
HKS 製 EVC6 徹底攻略! やりこみセッティング第3話 実走セッティング(1)
HKS 製 EVC6 徹底攻略! やりこみセッティング第4話 実走セッティング(2)
HKS 製 EVC6 徹底攻略! やりこみセッティング第5話 EasyWriter の使用
HKS 製 EVC6 徹底攻略! やりこみセッティング第6話 タービンサージ対策(1)
HKS 製 EVC6 徹底攻略! やりこみセッティング第7話 タービンサージ対策(2)
■ タービンサージ対策 完結編
前回と同様に 「 オフセット補正マップを使ったタービンサージ対策 」 のセッティングです。
今回の設定方法で、私の GRB は完全にタービンサージを抑え込みました!
今回も 「 ブーストモード C 」 を使用しています。
基本ブースト設定は前回と同様に 125にセット。
セッティングを判りやすくするため、ブースト補正マップは各回転数毎のスロットル開度でなるべく値を一定にしておきます。
ブースト圧の目標最高値は低回転域 125 + 23 = 148kPa 、 高回転域では 125 + 10 = 135kPa です。
前回は高回転域を 125 − 15 = 110kPa にしていましたが、ブースト設定を大きめにしてもサージが出ないか確認をする意味もあって、今回はあまり下げない設定にしてあります。
大きな変更点としては、まず、アクセル開度の格子点 「 20 → 30 」 に引き上げて、オフセット補正はその中だけで行うようにしています。 ( タービンサージが発生するアクセル開度領域だけ隔離する感じ )
これだけ極端な 「 段付き設定 」 をしても、EVC6が上手くなだらかに演算してくれるのか、問題無く実走できました。
色々と条件を変えて走らせてみてもマップから想像出来るような段付きは感じません。
なお、「 こんなに数値を下げて、ブーストかかるの? 」 と心配になる人もいるかと思いますが、ちゃんとかかります。(^o^)v
例えばオフセットをゼロまで下げたとしても、ブーストがゼロになる事はありません。
どんなに下がったとしても、EVC6 をオフにした状態 ( 通常 60 〜 70kPa ぐらい ) まではかかります。
※ オフセット値ゼロとは、あくまでも例え話であって、実際の設定範囲は 1〜199 までです
ですので、これだけオフセット値を下げても 70kPa 以上 〜 100kPa ぐらいまではブースト値が上がります。
アクセル開度 30% 以下のブースト圧としては、充分な値と言えるでしょう。
また、「 タービンサージ = 余分なブースト圧 」 ですから、
タービンサージが無くなるところまで下げる → アクセル開度に対する適正なブースト値
ということになり、決して遅くなるということではありません。
走行フィーリングとしては、タービンサージが無くなって、スムーズかつパワフルな加速を味わえます。
実際のオフセット値は車両個体差やチューニング内容によって異なってくると思いますが、私の GRB の場合だとオフセット 40 にすると、ほぼ抑え込めますが状況によっては微かにタービンサージが発生する感じ。
そこから 2 ほど下げて オフセット 38 にしたところ完全に抑え込んでいます。
8000rpm の格子点 ( 6001 〜 8000rpm の範囲 ) だけ オフセット値は 60 。
この領域はあまり使わないため、サージ発生率も低いと考えてこの数値にしています。
※運転の仕方にもよると思いますが、アクセル開度 30%以下なのにエンジンが 6000 〜 8000rpm ぐらい回っていて、そして更にブーストがかかっている状態ってあまり無いと思うので…
※ ちなみに左隣の 38 と演算されて、平均すると実質もう少し低い値が適応されているのではないでしょうか。。。
多分もう少し煮詰めれば、3800、5000、5500、6000rpm の各格子点が同じ 38 ではなく、おそらく 38 〜 45 ぐらい
の間の数値にバラけると思います。
■ タービンサージに関するまとめ
・ タービンサージという現象は、アクセル開度が低い場合にブースト過給スピードがエンジンの吸入スピードを超える現象。
ブーストの供給過多になって、エンジン内に取り込めなくなった状態。
( エンジンに入りきれないブーストが行き場を失い、ハンチングのようなブーストのブレが出る現象 )
基本的にアクセル開度が大きくなると ( アクセルを大きく踏み込むと )、吸入量が増えるので現象は発生しません。
なお、呼び名はブーストサージなど、人によって色々あるようです。
・ ノーマルのブローオフバルブでは発生しない。
社外、もしくは、純正加工の強化ブローオフバルブに交換すると発生する。
※ ECUやブーストがノーマル車両の場合、社外または強化ブローオフバルブはフィーリングアップのアイテムとしてお手軽でお薦めと言えますが、ノーマルよりもブーストのかかりが速いチューニングが施された車両に取り付けると
タービンサージが発生する確率が高いです。
・ タービンサージが発生すること自体は悪いことではないです。
吸入スピードを超えるほど圧倒的にブーストのかかりが良いという証拠で、ベタ踏みした際の加速はマジ強烈。
これは極論ですが、タービンサージの出ない車両は、まだまだブーストのかかる速度を上げられる余地があるということでしょう。
・ ようは、余分なブーストが出ないように丁度良いブースト量に EVC6 で設定すれば OK。
クルマによって多少異なると思いますが、今回の設定のように現象の出る領域をマップ補正すれば解消されます。
( 社外、もしくは強化ブローオフバルブを活かしたセッティングが可能 )
・ マップはなだらかにしなくても、意外と段付き感は出ない。(笑)
現象が出る領域以外はオフセット100 のままなので、踏めばガツンッと強烈に加速。
現象が出ていた領域も特に問題無くパワフル。アクセル開度に対する適正なブースト圧になったことで非常にスムーズ。
備考
記事掲載日 : 2013/04/14