スプレー塗装術2 メタリック・マイカ系

下準備

下地の塗装がきちんと密着するように、塗装対象物の表面にペーパーを
かけます。#800ぐらいが良いと思います。

ペーパーがけの後、中性洗剤を着けたナイロンタワシで細部まで
ゴシゴシと良く洗いましょう。これは、ナイロンタワシで塗装面の細部まで、
キズを付けるのと、塗装面の脱脂が目的です。ここで手を抜くと、
後々、塗装のはがれなどが起きますので、念入りに行ってください。

水分を拭きとって、よく乾かしたら、下地の塗装です。

下地の塗装

下地は厚めに吹いておきます。少し吹き付けて、乾かし、また少し
吹き付けては乾かしと、何回かに分けて厚めに仕上げて行きます。
下地は後でペーパーがけをしますので、ある程度、自由に吹いてください。

下地のペーパーがけ

下地の塗装をよく乾かした後、下地のザラツキを滑らかにします。
#1000ぐらいが良いでしょう。また、下地の塗装が垂れてしまった場合、
#600から始めて、#800、#1000と、ペーパーをかけて平らにしてください。

ペーパーがけのあと、「下準備」の項目同様に中性洗剤を着けた
ナイロンタワシで細部を擦っておきます。

メタリック系(メタリック、マイカ、パール)の塗装

ソリッド系と同じように平行移動しながら吹き付けますが、スプレーと塗装対象物との距離は30センチ程度(やや、離しぎみ)離して、吹き付けます。

この際、手首を小刻みに左右に振りながら「パラパラパラ」と吹きつけると言うより振り掛けると言った感じで平行移動します。一度で染めようとせず、丹念に
時間をかけて、振り掛けるようにして、色を染めてください。

 

特にメタリックの場合、均一に「パラパラ」っと振り掛けるように
心がけてください。

表面がザラついて見える感じに吹ければOK。

ただし、ムラ無く均一にメタリックが揃ってないとダメです。

クリアーの塗装

完全に色が染まるまで「パラパラ」と吹いた後、クリアースプレーで
同じように吹き付けていきます。

クリアーは、「パラパラと少し吹いて乾かし」を繰り返し、重ね塗りを
していきます。

 

クリアーの塗装の仕上げ

ある程度、厚く塗って少し乾かしたあと、最後にソリッド系と同じように、
思いきりよく、手首を固定して、「シューーーーーッ」と平行移動で
吹き付けて行きます。

各部、1往復づつ吹いて、塗りあがりの塗装面は、光沢があるようにします。

写真のように、「ぬめり感」があるようにクリアーを吹ければOK!
ペーパーがけ

半日、または、一晩程度乾かしたら、#1000番ぐらいのペーパーで表面を
平らにするように擦っていきます。#2000番で、最終的に平らになるように
仕上げてください。

くれぐれも、下地が出ないように擦りすぎに注意しましょう。

角やライン部は、特に注意。

 

荒磨き

柔らかい布(タオルなど)で、コンパウンドを付けて磨きます。

荒目、中目、細目と、だんだん細かい目のコンパウンドに移行しながら、
磨きあげて行きます。

右は荒磨き状態  左は細目コンパウンドで磨き中

 

コンパウンド洗浄

メタリック系は、コンパウンドを塗装面に残さないようにしましょう。

磨いたら、必ず水で洗うようにすると確実です!

 

きれいに水分を拭き取って、磨き状態を確認します。

かなり艶が出てますね。

ここまで磨き上げたら仕上げに入ります。

艶だし・仕上がり

最後に「鏡面仕上用」のコンパウンドで、ピカピカに仕上げてください。

磨いた後は、コンパウンドを洗い落とし、ワックスをかけます。

断然、輝きが違いますね〜!!