正しい中古車インプレッサの選び方
 
 ▼ 経歴の判るクルマを買おう
 
●なぜ、経歴が大事か?
  
 どんなに程度の良い中古車でも、新車と比べれば傷んだ箇所が多数あるのは当たり前のことだ。
 クルマは年数を経るごとに色々な箇所を修理する事になる。そう言う意味では新車よりも中古のほうが
 買ってからの維持費がかかる事があるのだ。
 
 さて、この購入後の維持費と「上手く付き合っていく方法」としては、買ってからのメンテナンス計画にある。
 年々傷んでいくクルマに対して、ある程度の修繕予想が出来れば、突然の出費に泣かされることも
 少なくなるって言うワケだ。 「備えあれば憂いなし」と言うことわざがあるが、まさにその通りと言える。
 
 この修繕予想に欠かせない大事なファクターが「経歴」だ。
 過去の修理状況やメンテナンス状況が判れば、次に傷んでくる箇所も予想が可能になってくる。
 また、例え突然のトラブルでも、過去の経歴からそのトラブルの原因を探ることも可能になるので
 修理してもらう時も、「的確」かつ「迅速」な処置が出来るのだ。
 
●経歴を正しく受け止める
  
 前のオーナーがどんな乗り方をしてきたか? これは結構気になるモノだ(笑)
 特に事故歴とかがあると気分的にはイヤなものだ。(苦笑)

 しかし、無傷の中古車なんて言うモノはなかなか無い。
 キズは大小に関わらず多少なりともあるのは当然だし、1回ぐらい事故を起こしていても不思議はない。
 ここで大事なのは「事故車かぁ」と落胆する事ではなくて、事実を正しく受け止め理解することだ。

 例えば、フロントをぶつけた事故歴があるとする。
 そして修理履歴をみると
  ・バンパー交換
  ・グリル交換
  ・ボンネット板金修理
 なんて言うのはよくあることだ。
 このような事故の場合、ラジエターは無事だったのでとりあえず交換してないこともある。
 ところが、事故後、数年経ってからラジエターがダメになってしまう事があるのだ。

 これは、その時はかすかなキズでラジエター漏れが無くても、経年変化・劣化に伴い、普通より早く
 ダメになってしまうと言うパターンだ。

 こういった事があらかじめ判っていれば、その部分をまめに点検することも可能だし、いつも気を付けて
 いることによって、長持ちさせる事も可能なのだ。

 あえて重複して書くが、「上手く付き合っていく方法」として、経歴は不可欠なモノだと言う事を
 充分理解してもらいたい。
 
●安心出来る、ディーラー系中古車センター 
  
 さて、クルマの経歴が大事である事については、充分理解できたと思うが、
 「じゃあ、どこで買うのが良いの?」って話になるワケだ。
 
 まあ、ウチは「東京スバル公認」だってこともあるけど、もし、そうじゃ無かったとしても
 ディーラー系の中古車センター(カースポット店)がお奨めだ。(笑)
 
 ここならディーラーで新車として販売されてから現在までの履歴がキチンと揃っている。
 また、ディーラー系としての信用問題もあるようで、程度の良いクルマばかりを扱っている。
 
 それと余談ではあるが、スバルディーラーの社員のクルマも多く存在するようだ(笑)。
 実は、これは中古車としては「とっても優良」なモノが多いと言う証拠でもある。
 
 例えば、ディーラー・メカニックの乗っていたクルマがあるとする。
 彼らは整備のプロだし、なによりもスバルのメカに詳しいのだ。
 そんな彼らだからこそ、的確なメンテナンスがされているワケだし、
 普段の乗り方も「メカを理解した側からの乗り方」がされている事だろう。
 
 先日、東京スバルの鈴木取締役とTELで話していた時のことだが、
 鈴木氏・「いや〜、私の乗ってたタイプR、この前、売られちゃって。。。」
 なんて話もあった。(笑)
 
 これはどういう事かと言うと、最近の中古インプレッサ人気で、中古インプレッサ自体の数が
 少なくなっているので、社員のクルマまでが半強制的に下取られているようなのだ(爆)
 
 重役が可愛がっていたインプレッサゆえに、みっちり点検整備された優良車であったことは
 容易に想像できる。
 
 つまり、なかなか見つからない「程度の良いインプレッサ」も、ディーラー系の
 中古車センターへ行けば、見つけてくれる ( と言うより、中古車を生み出してくれる(笑)
 ワケなのだ(笑)
 
 これを見逃す手は無いよな!(笑)
 
●すでにインプレッサに乗っている方にも大事な話 
  
 いつもディーラーで点検・整備・修理を行っている人はよいのだが、
 自分でDIYで点検・整備をする人もいるよね。
 特にオイル交換は自分でするって言う人も少なくないだろう。
 
 さてここで、今まで雑誌でも紹介されず、誰も書かなかった事について触れておこう。
 
 DIYで点検・整備する時に、本当に1番重要なのは「記録を残すこと」だ。
 自分でいじって交換して「とっても満足、さあおしまい!」だなんて、全然ダメ!(笑)
 
 このページで「経歴が大事」だと言うことについて書いてきたが、
 DIYでやるとディーラーで点検整備するのと違って、誰かが記録を残してくれるワケではない。
 自分でちゃんと記録を残さないと、後々中古車になった時に「経歴不詳」とか、
 「メンテナンス記録無し」の正体不明なクルマになっちゃうのだ。
 
 クルマを買う側からしてみれば、経歴不詳なクルマほどイヤなモノはない。(^^ゞ
 
 自分の愛車だからこそ、そんな結末をむかえて欲しくはないし、
 出来れば高く下取って欲しいものだ。
 
 逆に、「何年、何月、何日に、何をしたか」を、綺麗にまとめて、オイルなどを買ったレシートと共に
 記録に残しある中古車があったとする。
 まめに記録が残してある事で、前のオーナーが丁寧に乗っていた事が予想できるよね。
 中古車としての「印象度」も断然良いワケだ。
 
 このように先の先まで考えて、キチンと記録を残してこそ、
 初めて現代の「真のDIY」って言えるんじゃないの?
 
 せっかく自分でいじって可愛がっているんだから、
 中古車になった時の事まで考えて行動しようぜ?
 
 次のオーナーだって、経歴があれば参考になるし、助かる事が多いのだから。
 
 それと「乗り潰すから関係ないね」とか、反論しないように!(爆)
 先の事は誰にも判らんのだよ? だから「記録を残そう」「経歴は大事」って話なんだからね(笑)
 
 ちなみにディーラー以外の、ショップやスタンド、修理工場等で点検整備している場合も
 修理伝票などはちゃんと保存しておこう。この伝票が「経歴」になるからね。