■ 記事No.03005 PWCギリシャ編5
私は、トップで突っ走っていましたが、 アゲンストに阻まれ、トップ集団と共に降りてしまいました。
<5月28日> ついに、競技成立!!
■タスク (競技内容:通過すべきチェックポイントと順番)
ターンポイント名 標高 備考 ----------------------------------------------------------------- ・TO テイクオフ (飛び立つ所) ・T12 ___ 29km 地点 小屋 --- ・T15 056 13km 地点 教会 560m ・T06 056 18km 地点 工場 560m ・LD1 047 17km 地点 ゴール 470m (着陸する所) -----------------------------------------------------------------
合計75.9km, min(競技成立最低距離)28km
※ターンポイント名の、前3文字は名前,後ろ3文字は標高を 表しています。___は未計測。
<結果速報> 1 MITTELBACH Eike - 51.0km 1000 2 SPRUNGLI Vincent F 50.7km 994 3 BRUNN Martin A 50.3km 986
7 KATO Go 36.4km 720 37 KAWACHI MASATAKA 34.1km 669 42 YAMASITA Shingo 31.6km 620 57 TSUJI Tsuyoshi 7.6km 149 69 UJIYAMA Hiroshi 5.5km 108 84 TADANO Shoichiro 0.0km 98
<詳細レポート> 待ちに、待った、コンディションがやってきた。 朝から快晴。積乱雲の心配なし。ただし、北風の予報。 テイクオフに上がったが、No,Problem.
ダミーが上げ渋っているが、そんな事は、知ったこっちゃない。
※ダミー....競技を開始する前に、オーガナイザー(競技の主催者)が、 コンディションを調べるためのパラグライダーを飛ばします。 これをダミーと言います
「Window is open!!」の掛け声と共に、100機以上が アッという間にテイクオフし、空の上は、大混乱。 何とか衝突しないように回し、写真を撮りました。
勿論、私は一番上。「何人たりとも!、俺の上は飛ばさん!!」
この日、テイクオフ周辺で生き残れたのは、約半分! 残り半分が降りてしまうという、激戦でした。 日本人6人の内、生き残れたのは川地、加藤、山下の3人。
私は順調に駒を進め、その後も、トップグループと共に、 ファーストパイロンへ移動します。
※パイロン....通過地点。ラリーで言うならチェックポイント
途中、グランドキャニオンのような絶壁の上を通過、 余り先走りしすぎないように、20番手ぐらいにつけます。
ファーストパイロンはそのまま20番目でぐらいで通過。 これからという時に、我々の行く手を強い北風が阻み、 トップ集団はスタックしてしまいます。 狭い谷を抜ければ次のパイロンにいけるのですが、 風が強くて前に進めません。
強引に突っ込んだパイロットが次から次へと降りていきます。 ジミー・パーチャー(元PWCチャンピオン)& マーチン・ブルン(CIVL世界ランキング1位)と ともに最後まで生き残ります。私とジミーは谷を抜けるために ひときわ高く上げ突っ込んだものの抜けられずランディング。 マーチンは、全く別の方角に進みそこで、サーマルをゲットして駒を 進めました。加藤、山下共に、やはり同じ様な所にランディング。
結局、この日ゴール者なしで、谷を抜ける事ができた4人だけが 距離を伸ばす事ができました。
※サーマル ....太陽の力によって暖められ発生する上昇風のこと。 この風を使ってパラグライダーは上昇します。
※ランディング....着陸すること
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<PWCのホームページ> http://www.pwca.org/ PWCの各大会のスケジュールや結果などが見れます。
<つづく>
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