■ 記事No.05006 世界選手権編6
<6月 19日> 日本チーム健闘!! だが・・・ 63.9kmタスクで、3人がゴール。 川地は、痛恨のランディング
※ランディング....着陸すること
■タスク (競技内容:通過すべきチェックポイントと順番)
ターンポイント名 標高 備考 ----------------------------------------------------------------- ・D03 128 TO3 1280m (飛び立つ所) ・A05 075 2.0km 地点 LD 750m ・B19 128 7.4km 地点 家 1280m ・B57 135 6.6km 地点 家 1350m ・B16 220 7.1km 地点 家 2200m ・B21 110 18km 地点 教会 1100m ・B19 128 16km 地点 家 1280m ・A05 075 7.4km 地点 ゴール 750m (着陸する所) -----------------------------------------------------------------
スピードレース 合計63.9km, min(競技成立最低距離)10km
※ターンポイント名の、前3文字は名前,後ろ3文字は 標高(×10m)を表しています。___は未計測。 スピードレースとは、各個人が最初のターンポイントを 通過した時(何回も通過した場合は、最後に通過した時間)が、 スタート時間になる。つまり、各個人がコンディションや レースの駆け引きによって、スタート時間を自由に変えられる。
<結果速報 個人> RANK NO NAME Time/Dis POINT 1 34 TAMEGGER CHRISTIN AUT 2:58:20 895 2 67 TAGGART MATTHEW 3:16:19 858 3 9 HENNY KASPAR CHE 20:21 850 4 196 DONINI LUCA ITA 61.9km 765 5 6 CARON JEAN MARC FRA 49.9km 964 6 134 ERZEN TOMAZ SVN 49.8km 951
19 15 TSUJI Tsuyoshi 44.6km 628 27 32 OGISAWA Kaoru 42.4km 596 27 40 TADANO Shoichiro 42.4km 596 27 233 TANAKA Miyuki 42.4km 596 62 201 MIZUNUMA Noriko 38.8km 517 111 51 MIYATA Ayumu 31.6km 309 122 30 KAWACHI MASATAKA 17.2km 190
<詳細レポート> 世界選手権編5で一緒に御送りした、パイロン付き立体地図は、 画像の上=東、下=西、左=北、右=南、です。
※パイロン....通過地点。ラリーで言うならチェックポイント
大会2日目、昨日より更に渋い条件で、下層は東風、上空は北風の予報です。 テイクオフは一番低い所を使用する事になりました。 晴れてはいるもののコンディションが整わないので、 タスクがなかなか決まりません。3時にやっとタスク発表。 とても、テクニカルなタスクで、ゴールするのが難しそうです。
ダミーの上がりがイマイチですが、ボチボチ選手が出始めます。
※ダミー....競技を開始する前に、オーガナイザー(競技の主催者)が、 コンディションを調べるためのパラグライダーを飛ばします。 これをダミーと言います
どの選手もスタートが慎重です。最も遅く出て、最も早くゴールすれば、 一番なのですが、余り遅すぎると、サーマルが無くなってしまうのです。 レースの駆け引きだけでなく、コンディションも読まなければなりません。
※サーマル ....太陽の力によって暖められ発生する上昇風のこと。 この風を使ってパラグライダーは上昇します。
30分位した頃に、各自の判断でスタートをする選手が出始めます。 川地は、クリスチャン・タミガー,スティーブ・コックス, ピーター・ブリンクビー,etc.と、共に最後まで、 テイクオフ上空に留まります。そして、最終組でスタート! 既に、スタートしていた扇澤,只野は、これを見て、再スタート。
かくして、レースはスタートします。 選手のフライト・スタイルには、いろいろなタイプがありますが、 私の場合は、後から追い抜くタイプ。最終組からスタートして、 次々と抜いていきます。瞬く間に70人ほどをごぼう抜きして、 トップ集団とセカンド集団が見えてきました。 私は、スピードには少しは自信があったものの、 タミガーはその上をいっていて、私を少しずつ引き離していきます。 そして、B57を撮った以降に不運が訪れます。 その辺り(半径5km)四方のサーマルが突然無くなってしまったのです。 タッチの差でタミガーは、この空域を離脱!!
私は、下降気流に捕まり、成すすべなくランディング。 この後、タミガーは、全選手を抜き去りトップでゴール。 タミガーは、最近調子を落としていましたが、 元PWCチャンピオンの復活を印象付けました。
※ランディング....着陸すること
この後、コンディションがどんどん悪くなってきたので、 日本チームは、総合得点を上げるため、無線で集団移動に切り換え、 距離を伸ばす作戦にでて、成功しました。 ただ、上位の国は、皆同じ作戦に出たので、国別の成績は むしろ下がってしまいました。
<つづく>
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<ワールド・エアー・ゲームのホームページ> http://www.wag2001.org ワールド・エアー・ゲーム(空のオリンピック)の公式ホームページです。 全ての競技のスケジュールからニュース、結果が見れます。 勿論、パラグライダー世界選手権のホームページにもリンクが貼られています。
<DRACOのホームページ> http://www.draconexion.com シェラネバダ山脈のパラグライダー・クラブの一つで、 大会のオーガナイザーをしています。当然、大会の結果報告や ニュースを逐次アップしています。
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