＜６月２１日＞　日本チーム苦闘！！
１２３ｋｍタスクで、１５人程がゴール。
日本チームゴール者なし！！

■タスク　（競技内容：通過すべきチェックポイントと順番）

　ターンポイント名　　　　　　　　　　　標高　　　　備考
　-----------------------------------------------------------------
　・D01 280　　TO1　　　　　　　　　　　2800m　　　（飛び立つ所）
　・D03 128　　14km 地点 TO3　　　　　　1280m
　・D01 280　　14km 地点 TO1　　　　　　2800m
　・Z-- 090　　17km 地点 家　　　　　　　900m
　・B20 107　　17km 地点 教会　　　　　 1070m
　・D01 280　　18km 地点 TO1　　　　　　2800m
　・A06 000　　43km 地点 ビーチ・ゴール　　0m　　　（着陸する所）
　-----------------------------------------------------------------

※拡大表示はここをクリック

画像の左上＝北、右上＝東（Ａ０８方向）です。

ゴール・レース
プレ・パイロン（ＴＯ３），スタート・ポイント（ＴＯ１）
スタート時間１５：３０
合計１２３ｋｍ，　ｍｉｎ（競技成立最低距離）１０ｋｍ

※ターンポイント名の、前３文字は名前，後ろ３文字は
　標高（×１０ｍ）を表しています。＿＿＿は未計測。
　プレ・パイロンとは、スタート前に通過するパイロン。
　スタートポイントとは、スタート時間になったら、
　通過するポイントで、その地点を中心に半径４００ｍ以内を
　通過すれば良いのです。

　※パイロン．．．．通過地点。ラリーで言うならチェックポイント

＜結果速報　国＞
１　ＣＨＥ　７７２３
２　ＤＥＵ　７３０３
３　ＩＴＡ　７０４４
４　ＦＲＡ　６８３９
５　ＡＵＴ　６７９２
６　ＧＢＲ　６４５６
７　ＪＰＮ　６２６７

＜結果速報　個人＞
RANK NO NAME　　　　　　　　　 Time/Dis POINT
　 1　81 JOOS ACHIM　　　　DEU　2:59:46 1000
　 2　67 TAMEGGER CHRISTIN AUT　　59:53　993
　 3　26 BOOLINGER HANS　　CHE　3:00:39　983
　 4　 6 CARON JEAN MARC　 FRA　　01:19　975
　 5　 2 COX STEVE　　　　 CHE　　04:07　959
　 6 196 DONINI LUCA　　　 ITA　　04:37　955

　32　15 TSUJI Tsuyoshi　　　　 117.9km　710
　43　40 TADANO Shoichiro　　　 115.6km　668
　50　30 KAWACHI MASATAKA　　　 108.7km　611
　92　32 OGISAWA Kaoru　　　　　 60.9km　346
　115 201 MIZUNUMA Noriko　　　　50.7km　248
　116 233 TANAKA Miyuki　　　　　50.5km　247
　128 51 MIYATA Ayumu　　　　　　28.5km　137

＜結果速報　個人総合＞
　25　40 TADANO Shoichiro　　　　　　　 1986
　38　15 TSUJI Tsuyoshi　　　　 117.9km 1791
　45　32 OGISAWA Kaoru　　　　　 60.9km 1763
　47　30 KAWACHI MASATAKA　　　 108.7km 1715
　89 233 TANAKA Miyuki　　　　　 50.5km 1196
　102 201 MIZUNUMA Noriko　　　　50.7km　993
　128　51 MIYATA Ayumu　　　　　 28.5km　797

＜詳細レポート＞
前線通過で、風が悪い。２０日はタスクキャンセル！！
でも、午後からコンディションが好転して、本当はできたんだな、
これが・・・

で、次の日（２１日）、大会３日目、コンディションはグッと良くなった。
予報では、雲底４５００ｍ！！　下層は南東風、上空は北風の予報です。
そして、タスクは大きな三角パイロンの後、ビーチ・ゴール！！
何！？　南東の風の予報なのに？　ゴール付近は絶対向かい風のはず！！
４５００ｍも上がれば、届くかな？　(ーー;)

Window open後、直ぐにサーマルをゲットし、瞬く間に３５００ｍ。
更に、山の頂上付近に移動して、上げ直します。

　※サーマル ．．．．太陽の力によって暖められ発生する上昇風のこと。
　　　　　　　　　　　この風を使ってパラグライダーは上昇します。

一番最初に出たグループは、４０００ｍ以上まで上げて、即Ｄ０３に移動。
私は、更に上げて、４８００ｍ！！　ウ〜ン空気が薄い　(゜_゜)
そして、一気にＴＯ３を撮って、リターンＤＯ２で上げ直します。
先頭集団は、既にＴＯ１に差し掛かっています。
ここで、重大なミスに気付きます。そう、プレ・パイロンを撮ってから、
ＴＯ１に戻ってくるまでに、２８ｋｍもあるのです。
つまり、平均時速３０ｋｍ／ｈのパラグライダーなら、
一回も上げ直したりしなくても、１時間かかってしまうのです。
つまり、１時間３０分後のスタート時間に間に合わないのです。
「テイクオフが遅すぎた！！」と叫んでも後の祭り。

スタート時間にＴＯ１に到着したものの、高度はまだ３５００ｍ。
必死に上げ直す、セカンド集団を尻目に、トップグループは、
４０００ｍ以上上げてスタートをしていきます。
何とか、４５００ｍまで上げて、一気に追い上げをかけるセカンド集団。
高度が充分あるので、Ｚ−−（Ｂ１９とＢ４７の中間に新たに作られました）。
までワン・グライド（一回も上げ直さない事）で行って、
ターンし、ＴＯ３周辺で上げ直しに掛かります。
ここは、昨日の二の前にならないように慎重に行かなければなりません。
どうやら、この周辺は、時々渋くなる時間があるようです。
トップ集団が苦しんで上げ直しています。
と、思っていたら、私も苦しむ目に・・・　(-_-;)

余り上がらないものの、回しているとＢ２０方向に流されていきます。
そのまま流されて、ダムを渡ると、そこで一気に３０００ｍまで上がりました。
こうなれば、Ｂ２０は、目と鼻の先、即撮って、ＴＯ１に向かいます。
セカンド集団は、もう目と鼻の先ですが、これが中々追い付けません。

トップ集団は、ＴＯ１の上で既に４０００ｍ以上になり、
ビーチに向けてファイナル・グライドに入ろうとしています。

　※ファイナルグライド．．．．ゴールに向って真っ直ぐ飛ぶ事。
　　　　　　　　　　　　　　　自動車レースならラスト１周に当たります。

ようし！　俺もシェラネバダ山脈を越えてやるぞ！！

と、気合いを入れて、山に突っ込みます。

しかし、この頃から、山頂のサーマルが弱くなり、
写真にあるような雲がなくなり始めます。
最初にも言ったように、今日は海側は南東風の向かい風なので、
できるだけ上げて、ビーチを目指したい所です。
セカンド集団及びサード集団が山頂に付く頃は、
４１００ｍしか上がりません。もはや、躊躇している暇は有りません。
地中海まで、４０ｋｍ、よし、いったるで〜！！

ビーチが近くなってきます。大きな谷の半ばに差し掛かったとき、
希望の光が大きくなってきます。あの最後の山を越えれば、
ビーチまでは楽勝！！



が、しかし、非常にも、運命の女神は私に微笑んでくれませんでした。
最後の山の手前３ｋｍに差し掛かったとき、対地速度は、
６０ｋｍ／ｈから２５ｋｍ／ｈに激減！！
そう、ここまで、海風が入ってきていたのです。
みるみる高度が下がっていきます。最後の山の
左側（風を受けていて上昇風が有りそう？）を通るのか、
右側（日が照っていてサーマルが有りそう？）を通るのか、
瞬間的に判断しなければなりません。

右側！！　・・・ハズレ！　ああ、楽園が・・・　(>_<)
山の風下は、吹き抜けていて、サーマルは有りませんでした。
この日、日本チームは、ゴール者なし。

＜つづく＞

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＜ワールド・エアー・ゲームのホームページ＞　http://www.wag2001.org
ワールド・エアー・ゲーム（空のオリンピック）の公式ホームページです。
全ての競技のスケジュールからニュース、結果が見れます。
勿論、パラグライダー世界選手権のホームページにもリンクが貼られています。

＜ＤＲＡＣＯのホームページ＞　http://www.draconexion.com
シェラネバダ山脈のパラグライダー・クラブの一つで、
大会のオーガナイザーをしています。当然、大会の結果報告や
ニュースを逐次アップしています。

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