■ 記事No.05009 世界選手権編9
<6月23日> 前半戦終了。 辻選手、好調を維持。 日本チーム5位を射程距離に、日本チーム巻き返しに入る!!
■タスク (競技内容:通過すべきチェックポイントと順番)
ターンポイント名 標高 備考 ----------------------------------------------------------------- ・D02 210 TO2 2100m (飛び立つ所) ・A39 055 91.5km 地点 ゴール 550m (着陸する所) -----------------------------------------------------------------
地図 ※拡大表示はここをクリック
ゴール・レース スタート・ライン90km,スタート時間14:45 合計91.5km, min(競技成立最低距離)10km
※ターンポイント名の、前3文字は名前,後ろ3文字は 標高(×10m)を表しています。___は未計測。 スタートライン90kmとは、最初のターンポイントから90kmの所に、 スタート時間が来るとカーテンができるということです。 つまり、スタート時間後に、カーテンを通過しなければなりません。 今回は、ターンポイントが無いので、ゴールが基点となります。
<結果速報 個人> RANK NO NAME Time/Dis POINT 1 9 HENNY KASPAR CHE 3:08:42 1000 2 55 HULLER CHRIS CAN 08:56 989 3 67 TAMEGGER CHRISTIN AUT 09:37 974 4 25 TAPPER ANGUS NZL 10:21 962 5 53 SODRE MOISES BRA 10:38 956 6 19 HURPHY ENDA AUS 10:47 953
11 15 TSUJI Tsuyoshi 13:32 916 51 40 TADANO Shoichiro 4:10:10 582 54 32 OGISAWA Kaoru 12:15 573 68 201 MIZUNUMA Noriko 39:52 467 80 30 KAWACHI MASATAKA 77.3km 319 113 51 MIYATA Ayumu 51.3km 236 233 TANAKA Miyuki 2:06:09 179
<結果速報 個人総合> 13 15 TSUJI Tsuyoshi 3594 39 40 TADANO Shoichiro 2944 56 30 KAWACHI MASATAKA 2551 57 32 OGISAWA Kaoru 2544 79 233 TANAKA Miyuki 2185 89 201 MIZUNUMA Noriko 2022 118 51 MIYATA Ayumu 1541
<詳細レポート> 23日、大会5日目、コンディションは前日より少し渋い予報で、 風向きも下層、上層とも南西風の予報です。雲底4000mはぐらい? となれば、北に向かって飛び、飛んだ距離を競う クロスカントリー・タスク!?
しかし、この位の時機から各国の思惑が交錯し始めます。 タスク・コミッティ(競技内容を決定する委員会で、選手から選出されます) が、タスクを設定するの際にもめるのです。一気に逆転を計りたいフランス、 堅実なタスクで地盤を固めたいスイス、上位進出を狙うドイツ,オーストリア, イタリア。ですから、コミッティには、必ず強豪国の選手が入ります。
最初は、フリーディスタンスだったのですが、最終的にタスクは、 シンプルなもので、スタートとゴールしかない、91kmのゴールレース。 かなりのスピードレースが予想されます。
Window open後、直ぐにテイクオフして、サーマルをゲットし、3500m。 前日同様に、山の頂上付近に移動して、上げ直します。 ゴールを基点にして、半径90kmの半円というと非常に広い範囲になり、 シェラネバダ山脈の上に、150機余りパラグライダーが、綺麗に広がります。 それでも、好ポジションは、幾つかに絞られてくるので、散らばった機体は 自ずと集まって、グループを形成し始めます。 そして、スタート!!
高速道路手前のB22パイロンまでは、各集団の差は殆どありませんでした。
この後、高速道路を越えた辺りから、 各グループの明暗がはっきりし始めます。トップ集団は、 低くなっても、直ぐに4000m以上あげなおすことに成功し、 驚異的なスピードで、ゴールに進みます。 一方、セカンド集団は、張り出してきた高層雲にサーマルを奪われ、 3000m以下でのた打ち回ることになります。
その結果、トップ集団(辻選手含)は、殆どの脱落者を出す事無く ゴールしたのに対し、セカンド集団はその半数近くを失ってしまいます。 実は、その中に私も含まれていました。またしても、ゴール間近の ラストサーマルに乗る事ができず、小山で1時間粘ったものの、 あげ直すことができず、ランディングしてしまいました。
この日、日本チームは辻,只野,扇澤選手の頑張りにより、 順位を何とかキープしました。
※サーマル ....太陽の力によって暖められ発生する上昇風のこと。 この風を使ってパラグライダーは上昇します。
※パイロン....通過地点。ラリーで言うならチェックポイント
※ランディング....着陸すること
<つづく>
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<ワールド・エアー・ゲームのホームページ> http://www.wag2001.org ワールド・エアー・ゲーム(空のオリンピック)の公式ホームページです。 全ての競技のスケジュールからニュース、結果が見れます。 勿論、パラグライダー世界選手権のホームページにもリンクが貼られています。
<DRACOのホームページ> http://www.draconexion.com シェラネバダ山脈のパラグライダー・クラブの一つで、 大会のオーガナイザーをしています。当然、大会の結果報告や ニュースを逐次アップしています。
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