パラグライダー世界選手権 & PWC レポート

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 ■ 記事No.04005 PWCスイス編5

    <6月 5日> タスク成立。川地善戦する!
    いよいよ前半戦の山場、山岳ステージ始まる。
    山岳ステージが得意な川地は、10位に!!

    ■タスク (競技内容:通過すべきチェックポイントと順番)

     ターンポイント名           標高    備考
     -----------------------------------------------------------------
     ・TO 176              1760m   (飛び立つ所)
     ・T05 098  4.7km 地点 家      980m
     ・T11 198  15km 地点 山小屋    1980m
     ・T05 098  5km 地点 家       980m
     ・T01 102  6.3km 地点 アンテナ   1020m
     ・L40 073  4.4km 地点 ゴール    730m   (着陸する所)
     -----------------------------------------------------------------

    合計44.8km, min(競技成立最低距離)25km

    ※ターンポイント名の、前3文字は名前,後ろ3文字は
     標高(×10m)を表しています。___は未計測。

    <結果速報>
      1 ROSSEL Oliver   16:00:54 1000
      2 DONNI Luca     16:01:16 998
      3 CARON Jean Marc  16:01:22 988
      4 BROWN Frank    16:01:27 997
      5 JENSEN Henrik   16:01:52 995
      6 NASCIMENTO Rui   16:04:01 984

     10 KAWACHI MASATAKA  16:26:36 893
     17 KATO Go      16:46:48 842
     21 OGISAWA Kaoru    16:52:47 830
     44 MIYATA Ayumu     7.7km 138
     60 TADANO Shoichiro   7.2km 129
     64 TSUJI Tsuyoshi    7.1km 127
     79 MIZUNUMA Noriko    5.6km 100
     82 YAMASITA Shingo    5.3km  95
     103 TANAKA Miyuki    3.6km  90

    <詳細レポート>
    朝から高層雲が張り出し、今ひとつのコンディション。
    オーガナイザーが入手した天気予報は、地表から2000mまで
    気温減率が非常に悪く、温度差はたった1.6℃しかないらしい。
    2000m以上は良好だそうだ。チョット待って! テイクオフは、
    1800m付近にあるんだよ。でも、午後遅くになってからは、
    3000m以上上がるらしい。う〜ん、競技が終了してから
    じゃぁね・・・ (-_-;)

    でも、タスク発表。44.8km。
    えっ、何だ、短いジャン! と思った人は、居ませんか?
    スイスの場合、山が高く、谷も入り組んでいるので、
    真直ぐ飛んでいけないので、直線的には短くても、蛇行して飛ぶので、
    実際には60km〜70km飛んだことになるのです。
    それに、誇り高きスイス人の考え方としては、
    「長い距離をただ飛べば良いというもんじゃない。
     コンペはテクニックを競う場であり、困難を克服する事に意義がある」
    といったところなので、内容の濃い、かなりテクニカルなステージが
    用意されました。

    さて、お昼になっても、案の定、待てど暮らせどダミーは上がってこない。

     ※ダミー....競技を開始する前に、オーガナイザー(競技の主催者)が、
             コンディションを調べるためのパラグライダーを飛ばします。
             これをダミーと言います

    10機ほどいたダミーも残り2機程になった頃、やっとテイクオフより
    200mほどあがるようになりますが、極まれに、といった具合です。
    しかし、オーガナイザーは間髪居れずにWindow open!!

    ・・・したものの、やっぱり上がらないよ!!
    狭い谷の中をサーマルを求め、右往左往する選手達。
    その中で東の方の一団が、逆転層を突き抜け上げ始めます。
    しかし、多くの選手は突き抜けることができず、
    なんと全体の2/3がランディングしてしまいます。
    川地は運良くサーマルをゲット!!

     ※サーマル ....太陽の力によって暖められ発生する上昇風のこと。
               この風を使ってパラグライダーは上昇します。

     ※ランディング....着陸すること

    スタートを切ってセカンド集団を形成し、トップ集団を追います。
    逆転層の下にならないように、慎重に移動します。
    西に行けば行くほど、コンディションが良くなっていきます。
    そして、ついに強烈なサーマルをピーター・ブリンクビー
    (元PWCチャンピオン)と共に2800mまで上げ、
    一気にT11を目指します。アゲンストは強く、トップ集団との
    差はなかなか縮まりません。こう着状態の中、T11をリターン。
    ここで、川地はターンポイントの山小屋を勘違いするというミスをして、
    セカンド集団の後方になってしまいます。

    終盤戦に入ります。T11の側には2000m以上の山があり、
    そこで、一気に3000m近くまで上げ、追い上げを開始!!
    再びセカンド集団のトップにまで追い上げ、ファイナルグライド。
    ギリシャの嫌な記憶がよみがえります。ゴールに届くか不安が
    続く中、バリオのメーターがアクセルONを指示します。
    ゴール付近には、既にトップ集団が続々ゴールしています。

     ※ファイナルグライド....ゴールに向って真っ直ぐ飛ぶ事。
                   自動車レースならラスト1周に当たります。

     ※バリオのメーター....上昇していることを知らせてくれる計器。
                  上昇すると"ピピピ"など音で知らせてくれる

    OK、アクセル全開!! セカンド集団の2番目。
    全体で10位にゴール!! まあ、初日にしては、良いできか?
    フ〜、疲れた。

    今回は、ず〜っと緊迫していて、
    写真を撮ってる余裕が有りませんでした。 m(__)m

    <つづく>

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    <PWCのホームページ> http://www.pwca.org/
    PWCの各大会のスケジュールや結果などが見れます。

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