■ 記事No.06001 放浪記編1
<7月 2日> 放浪の旅? 始まる!! (その1) 次のPWCフランスまでは、2週間あります。 私は、日頃からお世話になっている、朝霧のヨーロッパツアーと その後に来るNASAのヨーロッパツアーのサポートをすべく、 いち早くスイスに向わなければなりません。
7月2日06:10マドリッド発の飛行機に乗るため、 前日の食事後、直ぐに、SEVILLA(セビージャ)を出発しました。 SEVILLAからMADRIDまでは、スペインの新幹線が走っており、 600km余りを僅か2時間半で移動できます。これがなかなか快適! ほとんど揺れる事がないので、PCで文書を打ち易いし、 飛行機で移動するより、便利ではないだろうか?
さて、MADRIDのホテルで、一泊といきたいところですが、 飛行機の出発が朝早いのと、経費節減のため、 またまた空港で一夜を明かす事にしました。 ただし、最近のMADRIDはとても治安が悪い(日本人は特に 狙われるそうです)ので、ギリシャの時のように、 大の字になって寝るわけにはいきません。 そこで、少しでも安心して寝るため、空港にある派出所の前の ベンチで寝る事にしました。これなら、流石に盗めないでしょう!? (^。^)
一夜を明かし、いざスイスへ! と行きたい所ですが、 チープなチケットを購入したので、ALITALIA航空で、 ミラノ経由です。そして、ミラノでの乗り継ぎ時間が1時間弱しか有りません。 嫌な予感がします。 (-_-;) ALITALIA,ミラノ,・・・。 さらに、私の乗った飛行機のミラノ到着が、あろうことか遅れてしまったのです。 すでに、電光掲示板には、登場案内が出ています。 そして、焦る私に、更なる追い討ちが掛かります。 スイスは、ユーロに加盟していないため、スイス行きは、国際線扱いになります。 つまり、手荷物検査やパスポート・コントロールが必要な上に、 ユーロ圏内の飛行機のターミナルとは、離れた所にあるのです。 げげっ、ゲートには、長蛇の列。ダメだこりゃ!!。 絶対に間に合わない!! (>_<) それでも急いで、ゲートに行くと、バスがまだ止まっているではないか!? やった、間に合った。と、思いきや、受付のお姉さんが、済ました顔して、
受付A「お客様のいらっしゃるのが遅すぎたようです。 (-_-)」 川地 「おいおい、まだそこにバスが止まっているじゃないか!」 「乗せてくれよ! (・o・)」 受付A「お客様、誠に済みませんが、 当便の搭乗手続きは既に終了しております。 (-_-)」 川地 「貴社(ALITALIA航空)のマドリッド→ミラノ便が遅れたから、 ここに来るのが遅れたんだよ! (-_-#)」 受付A「作用でございますか、 しかし、手続きは既に終了しております。 (-_-)」
いつも、イタリア人ってアバウトなはずなのに、 なんで、このお姉ちゃんはこんなに難いんだろうと、思っているうちに、 バスのドアが閉まって、行ってしまった。
こんな酷い目にあったのは、私一人だけではなかったようだ。 同じ便に乗っていた約30名ほどがやはり間に合わなかったらしく、 「どないなっとんねん!!」てな感じで、受付に詰め寄っている。 相変わらず、お姉ちゃんは済ました顔して、対応しているが・・・。
ゲートでは埒が明かないので、発券カウンターに行くと、 陽気なお姉ちゃんが、今度は、大丈夫!,大丈夫!! とやっている。私が行くと、 受付B「どちらに行かれたいのでしょうか? (^。^)」 川地 「ジュネーブです。 (-_-)」 受付B「かしこまりました。それでは、この便にご搭乗ください。」 川地 「ええっ、これチューリッヒ行きの便だよ」 受付B「大丈夫です。チューリッヒに行けば、全て問題は解決されます」 川地 「そんなわけないだろ! (ーー;) それに、そんなことしたら、 ただでさえロスト・バッゲージしそうなのに、 確実になくなっちゃうじゃないか・・・」 受付B「大丈夫です。荷物は必ずあなたと一緒に送り届けます。」 「お急ぎください。チューリッヒ行きがまもなく出ます。」
私は、このとき確信した。絶対に、荷物はロストすると・・・。
<つづく>
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