■ 記事No.06002 放浪記編2
<7月 2日> 放浪の旅? 始まる!! (その2) (これまでのあらまし) 次のPWCフランスまでは、2週間あります。 私は、日頃からお世話になっている、方々のツアーのサポートをすべく、 いち早くスイスに向ったのだが・・・。
“大丈夫、お姉さん”の言う通り、飛行機に乗ってチューリッヒについた。 すぐに、発券カウンターに行く。今度は、ナイス・ガイだ。 少しは、頭が切れそう。事情を話すと、「アン・ビリーバブル!!」と絶叫した。 多分そうだろうなと、予想していただけに、私はあまり驚かなかったが。 (-.-) お兄さんは困った顔をしていたが、しばらくするとしょうがないという顔になって、 発券手続きを始めた。ふと、後ろを見ると同じ目にあった旅行客が、長蛇の列を なしている。なるほどね。
私は、ジュネーブに行けるかより、キャノピー・バッグの方が心配だった。
※キャノピー....パラグライダーの本体。大きな布でできた翼
お兄さんに尋ねると、キャノピーはジュネーブにちゃんと行っているはずだ!? と心もとない返事。どうするか? 実は、ツアーの人達との合流地点は、 ダボスというところで、チューリッヒから非常に近いのである。 ジュネーブにしたのは、PWCフランスの後、PWCスペインに 行くには、ジュネーブの方が都合が良かったからである。
仕方ない、ちゃんとジュネーブにキャノピーが付いているかも? しれないから、一旦ジュネーブに行くか・・・ (-.-)
そして、ジュネーブへ12:30に到着。予定では、10:30到着だったから、 すでに、2時間も遅れている。急いで、バッグが出てくる所に行くが、ヤハリ無い。 ミラノからの便に載っていなかったか?訪ねたが、無かったらしい。 仕方なく、バッゲージ・クレーム・ルーム(荷物が無くなった時に探してもらう為に、 届け出る所)に行き、荷物に付いているタグ・ナンバーや特徴を伝え、 載った飛行機の便名や無くなった可能性のある飛行場を伝える。 更に、見つかった時に送ってもらうHotel名と住所が必要。 私の場合、常にツアーで移動していたが、こちらで世話をしてくれる人 (通称:ベンちゃん)の電話番号を知っていたので、受付の人からベンちゃんに 電話をしてもらい、荷物はベンちゃんの家に送ってもらうことになった。
この時、絶対に必要なのが、荷物に付いているタグ・ナンバーである。 チェックインする時に、預ける荷物と引き換えにもらう小さな紙切れだが、 もしもの時にこれが無いと、荷物はまず出てこないと思った方がいい。 私の知り合いで、この紙切れを無くし、荷物が出てこなかった人がいる。
手続き終了後、チューリッヒにとんぼ返りするため、すぐさま電車にとび乗った。! 空港で一夜を明かした事もあり、疲れた私は、特急電車に乗って、直ぐに爆睡。 電車が幾つ目かの駅に止まった時に目が覚めた。1時間ぐらい経っていただろうか? ところが、電車は、待てど暮らせど動こうとしない。車内に何かアナウンスが 流れているが、ドイツ語とフランス語で珍紛漢紛? まさか、電車を乗り間違えて、ここが終点か? はたまた、チューリッヒまで直通と言うのは、ガセネタで、 どこかで乗り換える必要があったのか? 混乱と寝ぼけで、ボーっとしている私に、 はす向かいに座っていたおばさんが、優しい英語で、教えてくれた。 「この先で、何か問題があったらしく、この電車はここでストップするらしいわよ」 「バスで、隣りの駅まで、ピストン輸送するから、電車を降りてくださいって!」
なんだそりゃ!! ただでさえ、到着が遅くなりそうなのに、 これじゃダボスに、何時着くか分からないぞ!!
<つづく>
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