パラグライダー世界選手権 & PWC レポート

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 ■ 記事No.07005 PWCフランス編5

    <7月 19日> 今度は、Mieussyだ!47.8kmタスク成立!
    渋いコンディションで、40人弱がゴール。
    川地、いつ復活するのか?

    ■タスク (競技内容:通過すべきチェックポイントと順番)

     ターンポイント名           標高    備考
     -----------------------------------------------------------------
     ・D07 163  TO1           2010m   (飛び立つ所)
     ・B85 079  6.1km 地点 教会      790m
     ・B05 117  20km 地点 十字架     1170m   
     ・B86 064  11km 地点 十字路     640m
     ・B91 080  10km 地点 リフト乗場   800m
     ・A08 068  1.4km 地点 ゴール     680m   (着陸する所)
     -----------------------------------------------------------------

    Window Open 13:30
    Start time 14:00, Start line 4km,
    合計47.8km, min(競技成立最低距離)30km

    ※ターンポイント名の、前3文字は名前,後ろ3文字は
     標高(×10m)を表しています。___は未計測。
     スタートライン4kmとは、最初のターンポイントから
     4kmの所がスタートラインという事です。
     スタートタイムがくるとカーテンができると思ってください。
     つまり、スタートタイムが来たら、このカーテンをくぐればいいのです。

    <結果速報>
    RANK NO NAME          Time/Dis POINT
      1 12 HOFER ALEX    CHE 15:34:03 1000
      2 5 ARNOLD MARCO-ANT FRA   34:13 997
      3 4 STIEGLAIR Stephan AUT   36:48 947
      4 7 VON KANEL PETER  CHE   37:32 934
      5 6 CARON Jean Marc  FRA   47:45 799
      6 42 JENSEN Henrik   DEN   48:16 794

     28 15 TSUJI Tsuyoshi     16:07:16 676
     29 41 KATO Go          01:58 674
     33 32 OGISAWA Kaoru       10:36 665
     36 40 TADANO Shoichiro     19:10 644
     43 226 KAWAGUTI Ryuta      41.4km 532
     45 30 KAWACHI MASATAKA     41.1km 528
     57 110 YAMASHITA Shingo     40.0km 514
     66 231 KAMIYAMA Kazuko     39.6km 509

    <詳細レポート>
    オーガナイザーが、開口一番「Move to Mieussy!!」と叫ぶ。
    集まった選手は、急いで移動の準備を始めた。
    今日の天気は、かなり悪く、ここLa Clusazで、競技はできそうもない。
    私も、ツアーで手に入れた知識から、風向きから言えばMieussyだろうと、
    予想していた。

    1時間で移動完了。だが、ここミューシーは午後からのエリアで、
    到着したのは、10時頃。まだまだ、余裕があるので、テイクオフの近くの
    レストランで、皆、コーヒー・ブレイク。そろそろサーマルが出始める
    時間帯になると、選手達は、テイクオフに移動し、キャノピーを広げ始めた。

     ※サーマル ....太陽の力によって暖められ発生する上昇風のこと。
               この風を使ってパラグライダーは上昇します。

     ※キャノピー....パラグライダーの本体。大きな布でできた翼

    天気予報どおり、高層雲が多く、渋そうなコンディションだ。
    タスクは、47.8kmで短いが、長いミューシーの谷を3/4ほど
    有効に使う内容だ。選手の一部からは、もっと長いものにしようと
    いう意見も出されたが、今日のコンディションと、午後から雨が
    降るだろうという予報では、これがベストだと私は思う。

    さて、いよいよ競技開始。結構、良いスタートポジションと思っていたら、
    もう少し風下に、コンバージェンスができて、そちらのグループの方が
    最初のパイロンを高く通過する事に成功。
    「し、しまった。最初から劣勢になってしまった。」
    短いタスクでは、僅かなアドバンテージが勝敗を決することがしばしばあります。
    流石は、地元フランス。知り尽くしたエリアだけに、トップ集団を形成し、
    グイグイ引っ張ります。あっという間に引き離されてしまいました。
    B86の十字路を通過する頃には、すっかり太陽は顔を潜め、
    サーマルも無くなってしまい、ゴール手前6kmに降りてしまいました。
    タスク1と同じ失敗をしないように、慎重に飛んだのが仇となってしまいました。

     ※コンバージェンス....
           性質(向き,温度,湿度)の違う空気が衝突した時に、
           一般的にいうと、帯状に上昇気流が発生します。
           それが広範囲にわたる物をビッグ・コンバージェンスと言います。

     ※パイロン....通過地点。ラリーで言うならチェックポイント

    <つづく>

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    <PWCのホームページ> http://www.pwca.org/
    PWCの各大会のスケジュールや結果などが見れます。

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