■ 記事No.08011 PWCスペイン編11
<<選手紹介 第3回>>
COX Steve CHE Omega 5 M
スティーブ・コックス、昨年度のPWCランキング2位、 名実共に、世界のトップクラスパイロットである。 グライダーに貼られた沢山のロゴが、彼の実力を物語っている。
また、腕だけでなく、ハンサムであり、 その甘いマスクに、魅了された女性ファンも多いと聞く。 しかし、私の知る限り、彼の周りに浮いた話はなく、 いつも、クールにきめている。まさに、天はニ物を与えたもうたか?
仲間内の話では、服のセンスがイマイチらしいが、 彼に似合う服を選んであげる、ナイス・ガールフレンドが 現れることが望まれるところか? 高望みしなければ、すぐにでも出来そうだが・・・? (~o~)
MONTANT Valery FRA Omega 5 M
フランスの若手パイロット。最新鋭のOmega 5 プロトを天才的な テクニックで操り、レースだけでなく、アクロバットもこなす。 彼の場合は、多彩な演技よりもスリルを好むタイプ。 強風時にテイクオフ斜面スレスレまで、ウイングオーバーや ループを行なう。ハッキリ言って、見ている私達の方が心臓に悪い。
彼は、普段はホームエリア(フランス・モリジン)で、 タンデムの仕事を精力的にこなしている。ただし、ノーヘル, ノーレスキューで・・・ (ーー;)
ヒョウキンな彼は、子供に大人気。 タンデム機でランディングに降りてくると、子供達が遊んでくれと 集まってくる。「今日は、まだ仕事があるから、後でね!」というと、 子供達は、しょんぼりして帰って行く。そんな光景をみるにつけ、 彼の心が子供のように純粋である事が、伝わってくる。
そんな彼が真面目な顔をして、テイクオフで腕を組んで仁王立ちしていた。 なにやら考え事をしているらしい? シャッター・チャンス!! 悟られぬように回り込み、瞬間的にシャッターを切ったが・・・、 ご覧のとおり!! しまった、富士美にやらせればよかった。 (~_~メ)
BROWN Frank BRA Boomerang L
最後に紹介するのは、私と仲の良い、ブラジル人パイロット、フランクです。 今年、彼は大ブレーク。PWC前半を5位で折り返し、現在でも、 表彰台が夢ではない位置に、付けています。
彼を知ったのは、昨年のパン・アメリカン・オープンinブラジルです。 当時、急成長中の彼は、南北アメリカ大陸で向う所、敵なしでした。 当然、パン・アメリカン・オープンも頂くつもりだったのに、 突如現れた日本人の私に、“優勝”を持っていかれてしまったのです。 表彰式の時の彼の悔しそうな顔を、今でも私は忘れません。
それ以降、私をライバル視して、レース終了後に必ず今日は何位だったか? と聞いてきます。自分が勝っていると嬉しそうに帰っていきます。 負けていると当然、ガッカリして帰って行きます。 最近は、彼の方が調子が良いので、終始ニコニコ。 (^_^;)
そんな彼と仲良くしているうちに、私と生活,考え方や行動パターンが、 非常によく似ている事が分かってきました。 ということは、食べ物に関しても貪欲です。 だから、彼の考えている事は大体分かるし、何を好むのかも分かります。 レース中でも、飛んでいる空域やコースが良く一緒になります。そして、 「マーク(海外でのニックネームです)!」「フランク、またお前か!」 と空中で会話します。彼とは、グライダー(カラー)もフライトスーツも まったく一緒。去年はクリプトンでこれまた一緒でした。
ですから、はたから見ていると見分けが付き難いそうです。 唯一見分けられるのは、私のロゴは“住友林業” 彼は、“RED BULL”といったところでしょうか?
彼女に、「もっと行儀よく食べなさい!」とフランクが注意されると、 私も姿勢を正しくしてしまいます。 (よくワイフに注意されるのです)(~_~メ)
<つづく>
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<PWCのホームページ> http://www.pwca.org/ PWCの各大会のスケジュールや結果などが見れます。
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