■ 記事No.09006 PWCスロベニア編6
<8月 23日> やっとタスクができた!! HENNY Kaspar がトップ! そして、2位に西ヶ谷選手!! 川地、アクシデント! アクセルの紐が切れる!!
■タスク (競技内容:通過すべきチェックポイントと順番)
ターンポイント名 標高 備考 ----------------------------------------------------------------- ・DS 108 TO1 1080m (飛び立つ所) ・BK 020 9.5km 地点 教会 200m ・BA 166 18km 地点 教会 1660m ・BB 124 16km 地点 アンテナ 1240m ・BU 040 18.7km 地点 教会 400m ・AR 020 1.8km 地点 ゴール 200m (着陸する所) -----------------------------------------------------------------
地図
(画像の上=北、右=東)
Window Open 13:30 Start time 14:30 Start point BK020 合計53.6km, min(競技成立最低距離)40km
※ターンポイント名の、前2文字は名前,後ろ3文字は 標高(×10m)を表しています。___は未計測。 スタートポイントとは、スタート時間になったら、 通過するポイントで、その地点を中心に半径400m以内を 通過すれば良いのです。
<結果速報> RANK NO NAME Time/Dis POINT 1 9 HENNY Kaspar 15:48:43 1000 2 212 NISHIGAYA Kazushi 48:57 997 3 12 HOFER Alex 49:00 996 4 19 SCOTTY Marion 49:04 995 5 26 BOLLINGER Hans 49:23 991 6 31 TRUMEL Richard 50:53 970
18 41 KATO Go 16:12:33 802 58 32 OGISAWA Kaoru 41.6km 572 61 15 TSUJI Tsuyoshi 41.4km 571 80 30 KAWACHI MASATAKA 40.0km 552 92 UJIYAMA Hiroshi 21.7km 299 93 40 TADANO Shoichiro 21.6km 298
<詳細レポート> やっと競技ができる! 皆、はやる気持ちを押さえて、朝の集合場所に集まって きました、が、しかし、オーガナイザーは、渋い顔 (-_-;) どうやら、昨日と同じでテイクオフには、強い北東風が吹いているらしい。 と言う事で、アーミー・トラックは、ゆっくり登り始めました。 12:30頃テイクオフに着くと、風が弱まりつつあり、競技可能状態。
慌てて準備開始。そして、タスク発表。 でも意外と、Window Open 時間は遅め。 この暇に、VON KANEL から例のブラックボックスを購入。 これで、機械のハンディは無くなった。
さて、今日の勝負所は、ズバリBB! これは、何時も飛んでいる山の、谷を挟んだ反対側にあり、 練習日の時に何回もアプローチしたが、成功したのは たったの一回だけ、今日は、北東風が吹いているので、 アプローチの仕方が全く違ってくるでしょう。
さて、時間が来て、テイクオフ。 予想していたほど荒れておらず、あっという間に雲底に! 少し離れたBK(でも、約10kmあるけど)に移動し、 雲リッジを使用し、他の選手よりも少しでも好ポジションに着こうと 駆け引きが繰り広げられます。そして、スタート! 川地は、20番目位か!? 今こそ練習フライトの成果を見せる時、 皆は、その先にある高速ハイウエーを知りません。 ガンガンアクセルを踏み、グイグイ抜いていきます。 20位,15位,・・・そして、3位。 後続集団ブッチギリ成功!!
そして、あっという間に、BAに到着。 リターン! オッとサーマルだ強いぞ、回せ!! 一気に雲底に、そして、問題のBBへ!
さあ、ここで問題です。 以下の状況で、一番速くBBに行くにはどのコースを通りますか?
1)右コース いち早く川を渡り、日陰だが北東風を受けている山に突っ込む。 ただし、地元の人が飛んでいるところを一度も見ていない。
2)中コース ここからはアゲンストで、少し遠いがいつも上がる岩山へ突っ込む。 今日はリーサイドの可能性大、ただし、陰っている。
3)左コース BBとは全く逆側にある山で、切り立った岩壁で日が当たり、 練習日の時もかなり強烈なサーマルが出ていた安全パイ。ただし、遠回り。 答えは、最後にわかります。
トップグループ(先のカステホンで優勝したハンスも含む)大集団は、 2)をチョイスして突っ込みます。 その時、大きな音と共に、体そして、機体が大きく揺れます。 なんだ、なんだ、潰れたか? サーマルか? 周りをよく見ると、 それまで、並んで飛んでいた機体に次々と抜かれていきます。
※サーマル ....太陽の力によって暖められ発生する上昇風のこと。 この風を使ってパラグライダーは上昇します。
まさか!? アクセルが切れた!! (@_@) このエリアで、アクセルが使えなければ、棄権したのと同じ事、お話になりません。 何とか、復興作業を試みますが、バーが見当たりません。落とした! 何とか頑張れば直せるか? だめだ、直す時間がない! 混乱する頭を必死に整理し、2段目のバーがまだある事を確認。 ただし、これは、1段目を踏んだ後に使用するため、踏みにくくなっている。 つまり、一段目を手動で行い、その後2段目を踏むしかないのです。
やっと、落ち着きを取り戻し、ふと前を見ると先頭集団は もうだいぶ先に行っています。実はこの時、大事な事を見逃していたのです。 先頭集団の一部が1),3)に進み、後ろにいた、セカンド集団も分裂し、 それぞれのコースに進んでいたのです。我を忘れた私は、 周りの状況を見渡す余裕を失い、何とか先頭集団に置いていかれないように するのに必死でした。やっとの事で追いつき、高度が低くなって、 周りを見渡した時に、初めてこのコースが間違いだった事に気付いたのです。
そう、1)の山でも、3)の山でも上がっていたのでした。 ということは、一番速いのは1)の山です。 2)のコースは全滅!! 勿論、私も含む。 1)のコースには、カスパーと西ヶ谷選手(PWCスロベニアだけのスポット参戦)が、 行っていました。そして、そのまま1,2フィニッシュ!!
<つづく>
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<PWCのホームページ> http://www.pwca.org/ PWCの各大会のスケジュールや結果などが見れます。
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