■ 記事No.10004 日本選手権編4
皆様、こんにちは、川地です。
<10月19日(金)> 29人ゴール! まずは1本成立 加藤豪が初日トップ! 川地は3位と絶好のポジション!
■タスク (競技内容:通過すべきチェックポイントと順番)
ターンポイント名 備考 ----------------------------------------------------------------- ・TO TO (飛び立つ所) ・D 1.4km 地点 アンテナ ・B 0.8km 地点 プール ・A 2.6km 地点 神社 ・L 2.2km 地点 小屋 ・J 4.3km 地点 アンテナ ・I 6.6km 地点 アンテナ ・J 6.6km 地点 アンテナ ・H 3.1km 地点 畜舎 ・B 2.7km 地点 ゴール (着陸する所) -----------------------------------------------------------------
Window Open 10:55 Start time 11:40 Start point B 合計30.4km, min(競技成立最低距離)16km
RANK NO NAME Time/Dis POINT 1 02 加藤 豪 01:27:02 1000 2 15 西ヶ谷 一志 01:28:03 989 3 12 川地 正孝 01:28:57 979 4 42 柏倉 剛 01:29:11 976 5 21 伊澤 光 01:30:36 962 6 41 鈴村 恵司 01:30:54 959
<詳細レポート> 朝からカーピーの澄み切った青空! (^o^)丿 これで競技ができなければ、いつするんだ! というような絶好のコンディション。 選手達は、朝早くから準備に余念がありません。 テイクオフにパラグライダー・バッグを運んでくれる トラックの前には、あっという間に荷物が積み込まれ、 マイクロバスも瞬く間に満員。
タスク・ブリーフィング(競技説明)が始まる前から、 選手達は集合し、テイクオフは涼しい秋風を吹き飛ばすほどの熱気に 包まれました。そして、タスク発表。30.4km!!
ここで、あれっ? 距離が短いなと思われた方! そう、あなたは、もうPWC通です。 私の海外遠征レポートを、隅から隅まで、漏らさず読んで頂けた方です。 30kmという距離は、日本では、ごく一般的な飛行距離です。 つまり、日本と海外ではそれほどコンディション(地形,サーマルの強さ, サーマルが出る時間の長さ,等々)が違うといえます。
※サーマル ....太陽の力によって暖められ発生する上昇風のこと。 この風を使ってパラグライダーは上昇します。
とにもかくにも、時間がきてWindow Openし、 色とりどりのパラグライダーが空に舞い、 当然のことながら、私のスポンサーである住友林業鰍フロゴも中に舞い、 白鷹の空を賑わせます。
そして、いよいよスタート!! 紅葉真っ盛りの山形の大地の上を、色とりどりの パラグライダーが列を作り飛ぶ姿は、まるで、 『冬の到来前に、南の島に向けて出発する“渡り鳥”』 のようです。
トップは、加藤、山下、辻などのPWC常連組みが引っ張り、 川地は、いつもどおりセカンドグループで移動、チャンスをうかがいます。 今日の勝負所は、Iを撮ってからどこでスパートするか?
加藤はIリターン後、直ぐに、上げ直しに成功し、いち早くJに突進。 この時、私と西ヶ谷は別のルートをチョイスしていたが、 これが見事に的中。加藤とほぼ同時にラスト・スパートに 入る事ができた。少し早めにJに向かった加藤が最初にJに到着。 本来ならここに私が追いつき、最後の駆け引きが行われるところなのだが、 突如、J上空で強烈な上昇気流が発生し、加藤があっという間に 雲底に到達し、ファイナルグライドに入ってしまった。
※ファイナルグライド....ゴールに向って真っ直ぐ飛ぶ事。 自動車レースならラスト1周に当たります。
西ヶ谷、川地は慌てて上げ直し、加藤を追撃するものの、 時既に遅し、その順番のままゴールしました。
<つづく>
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