本当は、このAVC−R の連載第6話は、エコ・セッティング( 省エネセッティング )の話を
書くつもりでしたが、なかなか 「 これだ! 」 と言うようなセッティングが出ないまま、
パワーセッティングのほうの計測 ( パワーチェック ) を行う事となりました。m(_ _)m
しかし、この計測 ( パワーチェック ) を行った事で、逆に エコ・セッティングが
なぜ上手く行かなかったかが、明確に見えて来ました。
今回は、このあたりも踏まえながら、パワー計測結果を見て行きましょう。
★ 無闇に最大ブースト圧を上げるのはやめましょう。(^^ゞ
最大値を上げるよりも、立ち上がりを速くしたり、タレ防止のセッティングが
比較的安全でお奨めです。
★ 改造やセッティングは、ご自身の責任の範囲内で行って下さい。
なお、公道では交通ルールを守り、安全運転してくださいね(^^ゞ
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▼ 計測結果 |
【 最大出力 】
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AVC−R 装着前 ブースト圧 1.3 299.6 PS
AVC−R 装着後 ブースト圧 1.2 310.6 PS ( +11 PS )
※ この計測では、燃調などは行っていません。 F-conS を装着する前です。
あくまでも、AVC−R あり / なし のパワー比較です。
装着前は、オーバーシュートで1.3 ( あくまでも目視確認。瞬間的には1.4以上か? )、
装着後は、オーバーシュートを抑えて1.2にセットしているにも関わらず、
ジャスト11馬力UPは、かなりの好成績!!
グラフを見ても一目瞭然!! 装着後のほうが膨らみのある曲線となって、
全体的にもパワーが太くなっているのが判る。
例えば、装着前の 4000回転は 160PS 程度だが、装着後は 4000回転で 200PS。
これは、一般的なブーストコントローラーと違って、AVC−R にはブーストのかかり具合や
立ち上がりコントロールが可能な機能が付いているおかげと言えるでしょう。
単なるブーストアップでは、このような全体的パワーアップにはならない。
これが、AVC−R が持つ、真の実力ですね!
また、ブーストのタレを防止できる AVC−R だからこそ、最大ブースト圧は1.2でも、
オーバーシュートとタレで安定しないノーマルよりも、11馬力UPが実現できたワケです。
もともと、この連載企画は、
「 インプレッサの場合、無闇にブースト圧を上げてパワーアップするよりも、
オーバーシュート対策と言うか、安定させる事によりレスポンスアップを目的として
ブーストコントローラーを取付ける手法が良いと言われてきた。」
と言う理論を実証するために行って来ているワケだが、今回のパワー計測で
この理論は正しかったと実証できた!
まあ、それもこの素晴らしいアイテム、AVC−R のおかげでしょう。(笑) (^^ゞポリポリ
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【 最大トルク 】
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AVC−R 装着前 ブースト圧 1.3 41.7 Kg/m
AVC−R 装着後 ブースト圧 1.2 39.2 Kg/m ( −2.5 Kg/m )
※ この計測では、燃調などは行っていません。 F-conS を装着する前です。
あくまでも、AVC−R あり / なし のトルク比較です。
これは、結果的にピークトルクは下がった結果になったが、
装着前はオーバーシュートで瞬間的に最大トルクを発生させていたと言える。(^^ゞ
グラフを見ても判る通り、4500〜4600回転ぐらいの短い区間だけで稼いだ数値だ。
装着後は、オーバーシュートが無くなった結果として、最大値のトルクが若干下がったものの、
全体的にはかなり太くなった。
最大出力( 馬力 ) と同様に、4000回転時のトルクを見比べてみると、
装着前は 28Kg/m 程度なのに対し、装着後は 35Kg/m もある!
ピークトルクも 4500〜5200回転ぐらいまで持続しているし、立ち上がり曲線も膨らみ、
そしてタレも非常に少なくなっている。
サーキットのスポーツなどでも、この太くなったトルクは非常に有効な武器となるし、
街乗りで普通に乗っても、扱いやすく楽しめるのは言うまでもない。(^-^)v
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▼ エコ・セッティングは・・・(;^_^A アセアセ |
【 AVC−R + ノーマルECU の空燃比 】
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上のグラフの右側が空燃比のグラフです。
「 HKS製 :F-conS 安心 ECUチューニング 【 第1話 】 」 でも書いた通り、
ノーマルのECUは、メチャメチャ濃いめのセッティングになっています。(^^ゞ
( グラフは、上へ行くほど空燃比が薄く、下へ行くほど空燃比が濃い状態 )
グラフを見ても判ると思いますが、計測不能なほど濃いです。(笑)
( 記録できるのは、10.0まで。数値は10.0を下回って記録不能 (^^ゞ )
このぐらい濃い場合、実際にブースト圧の設定を低くすると、濃すぎてスムーズに回らず、
かえって燃費を悪くするかも知れないね。(苦笑)
事実、ブースト圧の設定を低くしたり、AVC−R の制御をOFFにしたりして
エコ・セッティングをいくつか試みてみましたが、フィーリング的にも良い結果が
得られませんでした。
無論これは、個体差もあるし、付けているパーツの違いによっても異なると思われるので
一概には何とも言えないですが・・・
まあそれに、やはりGDBは、ブン回してカッ飛ばしてこそ本来の姿だし、
このクルマの性格を無理にねじ曲げるような事は、あまり良いとは思えないので、
エコ・セッティングの挑戦はこのぐらいでやめておこうと思います。(^^ゞポリポリ
むしろ、F-conS などで、燃料を絞ってやったほうが、燃費をよくする意味でも
正攻法と言えるかも知れませんね。
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▼ まとめ |
ブースト圧を1.2に設定して、ノーマルのオーバーシュート時よりも低くしているにも関わらず
総合的なレスポンスUP、そして、ブーストをタレさせない維持力など、それらの相互作用で
全体的に大幅なパワーUPを可能とするのが、AVC−R の最大のメリット。
今回のパワーチェックで、それを見事に実証したと言えるだろう。
価格面から見ても、実売価格は5万円台。1万円あたり約2馬力UPなので
コストパフォーマンスに優れ、誰でも体感できる効果がある。
すでに当サイトに訪れる方々の中では、定番アイテムとなり、
多くの人がその良さを語っているワケだが、それをハッキリと
数値で表す事が出来たので、今回のパワーチェックは大収穫だったと思う。
さて、現在は HKS社の F-conS を装着し、点火時期や燃調も書き換えたので
AVC−R の自己学習にも多少の変化が現れるかも知れない。
今後はこのあたりに変化が出しだい、追ってレポートをして行きたいと思います。
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